私は初老男である。
火事というのは、多分「一番身近な災害」だろう。
自分の地域でも1ヵ月に一度くらいは、市内でも火事が起きている。
しかし、先日起きた糸魚川の火事の規模はちょっと想像を超えていた。
地震後の火事というのは、あまり珍しくない。というより、ほとんどセットのようなもので「地震⇒火事」であり、それを防ぐ方法が暖房機などに工夫されてきた。
すべての災害は、起きてからでないと抜本的な改善は行われにくい。
例の原発然り・・・・。
実は糸魚川の大火は「ある条件満たしたこと」が前提であるが、起きるべくした起きた感がある。
ある条件の最大の条件は
「強い風が吹く」
ことである。
その次に「空気が乾燥している」であり「消防施設の不備」である。
そして、糸魚川の場合さらに「街並みの古さ」が付随した。
まあ、それはある意味「歴史的景観の保護」みたいな部分が含まれているし、家の持ち主個人の感覚を無視することはできないだろう。
歴史的な街並みは、とりもなおさず「火事消化の不備」につながっているのだ。
今回防火水利が確保できていなかったのも、残念ながら大火につながった。
私も若い時は地域の消防団に在籍していたからわかるのだが・・・。
日が目の前にありながら、放水できないというのは本当に悔しいのである。
改めて考えてほしい。
首都東京や大阪他大都市においても、この条件に当てはまるところ少なくないはずだ。
なかなか全部の条件がそろうことは無いかもしれない。
だが、残念ながらそれがそろうことが結構あるのだ。
そうしたことが起きた時・・・・・。
人間は「呆然」とし、その無力なることに気づくのだ。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを呼んでいる皆さんも、災害が自分を襲われないのが単に運がいいだけであることを自覚しますように。
May
実は糸魚川は、地形的にも非常に山からの風が集中して吹くところなんだよね。これだけ悪い条件が重なるとどうしようもない。