私は初老男である。
数年前まで、我が地域は高校野球「不毛の地」であった。
春の高校野球には余程のことがないと出場したことが無いし、夏の大会では1回戦突破も珍しかった。
そうした物には、期待をしないようになっていた。
しかし・・・・・。
2009年に新潟文理高校が決勝戦に進出し、高校野球史に残る「9回裏の逆襲」を見せた。
相手は中京大中京。
現広島の堂林が、優勝インタビューで悔し涙にくれていたのを憶えている貴兄もいるだろう。
この準優勝がわれわれに与えた「衝撃」は・・・・・。
ちょっと言葉にし尽くせない。
そして、手に入れた「自信(みたいなもの)」は不思議なことに「絶大な意識」を生み出した。
次の年から少なくとも3回戦まで進むことが「当然」と思うようなり、1回戦負けなどすれば職場でも仲間内でも「激怒」するようになったのである。
鹿島アントラーズがクラブワールドカップで準優勝した。
実はクラブワールドカップ決勝は・・・・。
前半30以降、後半30分まで「見逃して」しまったのだ。
前半の早い時間に失点した時点で、鹿島の負けとタカをくくってしまって、確認のために後半30分ごろにチャンネルを回した。
すると・・・・。
「2-1」でリード。
PKを献上して同点になったが、あの判定はかなり微妙じゃないかぇ?
さらに「例の2枚目のイエローへの逡巡」問題。
残念ながら私は、彼の逡巡を責めるほど「純」ではない。
「幸運」という部分はもちろんあった。しかし、単純な「幸運」だけで決勝まで上がることはできない、
幸運だけでレアルから「2点」は取れるわけがない。
私は個人的に鹿島アントラーズは「嫌い」である。
故横綱北の湖に似て「小憎らしい」のだ。
勝ち方を知っている。
どれほどの凄い選手がいるわけでもないのに・・・・。
しかし、それは逆に言えば外国人選手が居なくても、天才的選手が居なくてもサッカーで「勝ち切る」ことはできることの証明でもある。
とにかく鹿島アントラーズという日本のクラブの培ってきたものは「正解」であったことが世界中で認められたということ。
今回の鹿島の準優勝は、日本代表が世界ランキング45位であることやワールドカップ5大会連続出場ということと違うインパクトの「自信」を手に入れた。
そう「サッカーに関わる日本のすべての人たちが」である。
ちょうど、わが地域の高校野球に対する人々の意識が変わったように・・・・。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、手に入れたものの大きさを知りますように。
May
人間の「メンタル」というものは、恐ろしいものでこの決勝戦を「見ていただけ」なのに「一ランク」上がるのだ。新しい年の日本サッカー界は、かなり期待していいよ!