完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

ウラシマ太郎の気持ちがわかる   ~当世青年漫画雑誌考~

2012年08月23日 | Weblog
私は初老男である。

暑い日が続いているが先日農作業の帰る途中、道端に何やら異物が見えた。

近寄ってみると、雑誌が2冊。

そのままほおっておくと、排水に流れ込んだりして様々な障害を起こすので、持ち帰って捨てることにした。

決して「読みたい」からではない。


さてその2冊とは・・・。


「ビックコミックオリジナル」と「ヤングジャンプ」の2冊である。


初老男と名乗るようになって、それ以前の「完全無欠の中年男」を通算して6年余り。

この間でも、マンガを読んでいなかったわけではない。


ただ、思い返すにこうした「週刊誌・月刊誌」のマンガ本はほとんど読んでいない。

大体多くて20ページに満たないマンガを読んでも全然理解できないではないか。


たいていは文庫になっているか、コンビニコミックスのようにまとまっていないと我慢できない初老男である。


「ヤングジャンプ」を一通り読んでみて、「煙を浴びた浦島太郎」のような気分になった。

聞いたことのある、知っているマンガが一つもない。


煙を浴びたばかりの浦島太郎は、まわりの景色が変わって見えたという。

・・・そんな感じだ。


そして「ビックコミックオリジナル」

こちらは全く逆だった。


もちろん知らないマンガもたくさんあったが、いまだに「浮浪雲」「あぶさん」「赤兵衛」などが連載を続けている。「釣りバカ日誌」「三丁目の夕日」も健在。


「浮浪雲」のジョージ秋山・「あぶさん」の水島新司・「赤兵衛」の黒鉄ヒロシいずれもすでに漫画界の「大御所」たちが、まだまだ元気なのがうれしい。


浮浪雲なんて、昔渡哲也の主演でドラマになったからね。(ちなみに相手役「かめ」は、あの桃井かおり!)ちょっと、想像できないでしょ。

まあ、さすがは小学館、余裕の布陣と言うところですな。


前々から言っていることではあるが、日本人の感性の中において「マンガではマンガでしかできないことをやる」からこそ、世界に冠たるマンガ大国になれたと思う。

昨今のマンガはドラマの原作になることも多くなった。

つまり、原作としてのマンガは脚本を越えつつあるということだ。そう、それは日本だけにとどまらない。

・・・日本マンガは永遠なり。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんが、3Dでないが故の素晴らしさの極みが「マンガ」であることに気が付きますように。


               May


・・・ここまで書いておいてなんであるが、先に読んだ「ヤングジャンプ」は「週刊誌」だから、「ビックコミックオリジナル」とは、当然コンセプトが違う。そして「一つもわからなかったマンガ」は、ビックコミックオリジナルが持っていた「不変の美学」とは逆の「開拓精神」に溢れたマンガであったことこそが、私を「ウラシマ太郎」の気分にさせたことを最後の記しておく。
コメント
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