完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

野村克也4連発    ~新書4冊読み終わりました~

2012年08月17日 | 
私は初老男である。

最近本が読める。

やはり波のようなものがあって、本が切れ間なく読める時もあるが、遠ざかってしまうと1ヶ月くらいまったく読めないときもある。

まあ、本を読むといってもどんな内容で、どれくらいの厚さであるかなどの条件で単純に数をどれくらい読んだかは、あまり重要ではない。


そんなことで、野村克也氏の書いた「角川Oneテーマ21」シリーズの4冊


          「巨人軍論」

        「あぁ、阪神タイガース」

          「野村再生工場」

           「あぁ、監督」


を、続けて読んだ。


プロ野球自体の人気が低下して久しいが、見方によっては単純に「低下している」とは言えない。

このブログの中でも、ずいぶん前にジャイアンツ中心のプロ野球界が崩壊したことをUpし、新しいプロ野球の形を予想・提言した。

クライマックスシリーズのあり方の奇妙さ、それの解消法なども勝手に考えてUpしている。

そして、少なくとも巨人中心のプロ野球の低下は「ある意味」よかったと思う。

今のプロ野球ファンは、旧態然とした巨人ファンのように、単純にマスコミに躍らせてはいないだろう。


別に居てもいいのだが、今の巨人に私たちの子供のころのような「強烈な魅力」があるとは思えない。

戦い方・選手の魅力等において「盛者必衰」である。


そして、今のプロ野球ファンは完全にフランチャイズ制(ローカル・地域中心)である。

もちろん、日本海側の雪深い地域に私のようなホークスファンがいることもあるが、やはり地元の福岡のファンのように身近に選手を見ているのでは、そりゃ盛り上がりが違うわな。

昔のプロ野球ファンと言うのは80%が巨人ファンだったろう。


わたしがその形が「おかしい」とわかったのは、アルビレックスと言うプロサッカーチームを見てからだ。

プロ野球は、一時1リーグ制になる危機にさらされた。

あの時に1リーグになっていたら・・・・。

すっかり衰退していたろう。


話が、少々逸れてしまった。


野村克也という人に興味があるのは、どう考えても彼が「ヒーロー」でないことだ。

彼の王・長嶋に対するライバル意識は、私の持っている劣等感によく似ているって野村氏に失礼か。

天才的に、求道的にのどちらであっても自分が上である自信があっても、認めてもらえない。

このジレンマは、強烈なパワーを生む。


専任監督となった彼の成功は、そこから出てきたものだろう。

いつかどこかでそのヒーローを超えるためには、自分の頭脳すべてを使うしかないのだ。

私はどこまで行っても、そのヒーローを超えることは出来なかったが、彼はそれを成し遂げた。


もちろん、野村氏が監督として王・長嶋を超えたかどうかは分からない。

しかし、この4冊の本を読んでわかったことがある。


それは、野村氏が選手を野球選手として「だけ」では見ていなかったことだ。

そしてそれは、そのことが球団自体を強くしていくことにもなった。


ほとんどの監督が、自分が監督をしている時の成績のことしか考えないのに対して、彼はプロ野球自体のことを考えている。

まあ、あの風貌と態度はその情熱と偉さを、感じさせることはできにくいだろうけれど。


今回も最後までおつきあい頂きありがとう。これを読んでいる皆さんも「コンプレックスの力」を侮りませんように。


            May

・・・実際にはこの4冊の本の内容は、ほとんど変わらない。でも、4冊とも読む価値はあるなぁ・・・。










コメント
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