私は中年である。
最近、パソコンに向かい「報告書」ばっかり打ち込んでいる。
しかし、ブログをUpするのよりぜんぜん楽しくない
「中年」である。
「ガラスの仮面」を知って知っていますか。
美内すずえの「大河マンガ」であり、1976年に連載を
開始して以来、未だ完結を見ていない少女マンガの代表格である。
私が中学生の時に連載が始まり、いまだ完結しないというのは
正に「大河」という言葉がふさわしい。
このマンガの主人公「北島マヤ」は、天才少女として存在していて
平凡の女の子が「演技」に入るとまるで別人になり、見ている人を
引き込んでいく・・・。
実際、こんな女優が居るわけが無いと思っていた。
それくらいに、このマンガは良く構成されている。
これだけの時間をかけて、本当の「ヤマ場」に差し掛かりつつある。
この結末を見ずに「死ねない」と思う。
さて、日曜日の夜に現実の「北島マヤ」を見たのだ。
「情熱大陸」という番組の中にその娘はいた。
その娘は決して美人ではない。しかし、カメラの前で演じる
姿はまったく別人に見える。そして、その演技には信じられない
「感性」で成り立っていた。
訛りの勉強のために、セリフ以外のアドリブのために台本も
読まずに地元の劇団の少女たちと雑談し「セリフの練習を
家でしない」と簡単にいい、新しい仕事は「台本を読んでから」
決める、という。
レンタルビデオの映画を見ても、ストーリーよりカメラアングルや
音楽の入り方が気になる彼女は、あの岩井俊二監督をして
「彼女を見ていると、少なくとも自分が天才でないことがわかる」
と言わしめた。
圧巻だったのが「ある1シーン」が出来上がるまで。
暗い体育館と思われる場所。リハーサルでは、たった二言の
セリフがうろ覚えなのだが、3~4回のカットを重ねていき、
本番になると、そこには「彼女」ではなく、映画の中の
「フラダンサーを目指す娘」だけがいた。
「ガラスの仮面」のマヤは、ヘレン・ケラーを演じるために
本当に目隠しをして1週間を過ごす。そのことでヘレンになる
ヒントをつかむ。
彼女は盲目の少女の役をやるために、盲目の少女に会うという。
「そのことによってセリフの言い方が変わってくる?」と問われて
「おっきな差は無いかもしれないけれど・・・自分の中の自信には
なりますね・・・・ちゃんと理解してるっていう・・・」
そして、いまだ「女優は、自分にとって天職とは言えない」と
言い切る。
この夏に彼女は21歳になった。彼女の名は
「蒼井優」
「はちみつとクローバー」の天才画家「はぐ」役をやった女優だ。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。
「こんなのただの思い出作りですよ」岩井俊二の映画に
出演した彼女には、彼にどんな女優になるつもりかと問われ
そう答えた。 may
最近、パソコンに向かい「報告書」ばっかり打ち込んでいる。
しかし、ブログをUpするのよりぜんぜん楽しくない
「中年」である。
「ガラスの仮面」を知って知っていますか。
美内すずえの「大河マンガ」であり、1976年に連載を
開始して以来、未だ完結を見ていない少女マンガの代表格である。
私が中学生の時に連載が始まり、いまだ完結しないというのは
正に「大河」という言葉がふさわしい。
このマンガの主人公「北島マヤ」は、天才少女として存在していて
平凡の女の子が「演技」に入るとまるで別人になり、見ている人を
引き込んでいく・・・。
実際、こんな女優が居るわけが無いと思っていた。
それくらいに、このマンガは良く構成されている。
これだけの時間をかけて、本当の「ヤマ場」に差し掛かりつつある。
この結末を見ずに「死ねない」と思う。
さて、日曜日の夜に現実の「北島マヤ」を見たのだ。
「情熱大陸」という番組の中にその娘はいた。
その娘は決して美人ではない。しかし、カメラの前で演じる
姿はまったく別人に見える。そして、その演技には信じられない
「感性」で成り立っていた。
訛りの勉強のために、セリフ以外のアドリブのために台本も
読まずに地元の劇団の少女たちと雑談し「セリフの練習を
家でしない」と簡単にいい、新しい仕事は「台本を読んでから」
決める、という。
レンタルビデオの映画を見ても、ストーリーよりカメラアングルや
音楽の入り方が気になる彼女は、あの岩井俊二監督をして
「彼女を見ていると、少なくとも自分が天才でないことがわかる」
と言わしめた。
圧巻だったのが「ある1シーン」が出来上がるまで。
暗い体育館と思われる場所。リハーサルでは、たった二言の
セリフがうろ覚えなのだが、3~4回のカットを重ねていき、
本番になると、そこには「彼女」ではなく、映画の中の
「フラダンサーを目指す娘」だけがいた。
「ガラスの仮面」のマヤは、ヘレン・ケラーを演じるために
本当に目隠しをして1週間を過ごす。そのことでヘレンになる
ヒントをつかむ。
彼女は盲目の少女の役をやるために、盲目の少女に会うという。
「そのことによってセリフの言い方が変わってくる?」と問われて
「おっきな差は無いかもしれないけれど・・・自分の中の自信には
なりますね・・・・ちゃんと理解してるっていう・・・」
そして、いまだ「女優は、自分にとって天職とは言えない」と
言い切る。
この夏に彼女は21歳になった。彼女の名は
「蒼井優」
「はちみつとクローバー」の天才画家「はぐ」役をやった女優だ。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。
「こんなのただの思い出作りですよ」岩井俊二の映画に
出演した彼女には、彼にどんな女優になるつもりかと問われ
そう答えた。 may