完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

怪優「阿部サダヲ」の演技

2006年05月26日 | 
私は中年である。
週の終わりに、すっかり疲れが出ている
「中年」である。

さて、私は基本的に「テレビっ子」だった。
これは私ら40代の共通点だ。40代でそうで
なかったらかなりの秀才(いまどきこんな言葉
使わないか)だろう。

そのテレビっ子だったがゆえにアメリカンフットボールの
ルールも覚えたし、ラグビーとの相違点もよく分った。
そのほか、意味も分らず「政治」のことも見てきたし
歴史的大事件「浅間山荘事件」なんてのも見た覚えがある。

しかし、このごろ「テレビ大好き」には変わりがないのに
あまり、どんな番組もチャンネルを変えることなく
最後まで一番組を見ることがない。

これも「中年」になったからなのか・・・。

現在のお金は、すべて「時間」に換算されていると
言っても過言ではない。一番顕著なのが「移動」に
ついてだ。

たとえば東京まで行くとして、新幹線で行けば1万円で
1時間とする。高速バスで行けば5000円だけれど
2時間かかる。自転車で行けば、4日くらいかかるかも
知れないけど費用は0円だろう。どれが一番得をしたのか?
皆さんはどう思う?

ここで言う「時間」とは「残り時間」のことで、
何に対してかといえば「人生の」残り時間だ。

だから、若いときは「残り時間」が多い(だろう)から
無駄に時間を使うことに意外に無頓着だ。

私ら「中年」にしてみると「残り時間」はかなり少ない。
(全く、凄くそう感じるんだヨ!)

そのために、たかがテレビでも「面白くない番組」を
見ているのは耐えられなかったりする。

だから、一人の部屋でチャンネルをカチャカチャと変え
ラジオを点けて、パソコンを叩くことになる。

そんな私がカチャカチャテレビで目に付いた男優が

         「阿部サダヲ」
  
                  なのだ。

現在放送中の「医龍」(出演・坂口憲二、稲森いずみ、
小池徹平、北村一輝等々)に腕利きの「麻酔医」役で
「怪優」ぶりを発揮している。

全身麻酔は7秒で「落とす」のがプロだという。
彼が患者の耳元で「ひと~つ、ふた~つ、みっつ・・・
にゃにゃ~つ・・・はい!落ちた!」

金髪なのか白髪なのか分らないほどの髪をして、
そのまま部屋の隅の椅子にアイマスクをして、座り込む。
そして、一回の麻酔に100万円を要求する。

非常に個性派のそろうキャストの中でも、
強烈なスパイスになっている。

名落語家の長男にして落語ベタなタレント。
機構のナンバー2にして上司を追い越すことに
躍起になっている刑事。
そしてロックグループ「グループ魂」のボーカル。

ここ一年での彼のこなした役だ。(最後のボーカルは
私には「役」を演じているようにしか見えないのだ)

どの役にも全く共通点がなく、そこにいるのが
「阿部サダヲ」ではなく、役そのものの「人」が
そこにいる。
バイプレーヤーとしては最高の役者だろう。

自分もそうであるせいか「花」のある主役よりも
こうした芸達者な「脇」をこなせる人が好きだ。
まだまだ若い彼は、今後ますます個性的な「怪演」を
みせてくれだろう。それが楽しみだ。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。
私を「花」にたとえるなら「かすみ草」?
                     may










コメント (3)
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