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『乃木坂46物語』

2016-11-29 00:48:45 | 読書。
読書。
『乃木坂46物語』 篠本634
を読んだ。

いまや100万枚の出荷枚数を記録するまでになった
アイドルグループ乃木坂46の、
オーディションから13枚目シングルまで(2015年末まで)の歴史物語。

乃木坂46のこれまでを振り返った
ドキュメンタリー映画もありましたが、
あちらが主要メンバーを重点的にピックアップして描いたのにくらべ、
こちらはアンダーメンバーにも注目していて、
逆に後半などは選抜に関する記載が足りなく感じるほどです。
映画と本書を併せて楽しむと、
いっそう乃木坂46のこれまでについての知識が得られ、
そしてそういった彼女らの経験から出来あがった
乃木坂46の今を立体的にイメージすることができるようになりそうです。

そりゃないだろ!って
キレたくなるような運営からの要求や指示を、
混乱しながらも受けとめて正面からくぐりぬけた彼女たち。
強くなるんだね、ひとって。
みんながみんなできることではないし。
ぼくが彼女たちを好きになったそのセンサーは間違いないものだと
本書を読んであらためて確信しました。
乃木坂好きでメンバーみんなの名前と顔が一致するひとなら
とてもおもしろく読める。
この本でメンバーを覚えてもいい。

生駒ちゃん曰く、乃木坂にはなんとなく陰のあるコが多い、とのことで、
ああいう歌詞の「君の名は希望」にも共感しているコばかりみたいだし、
そこは女性らしい優しさをしっかりもっていることの表れでもあるんだけれど、
陰を持ちながら勇気を持つ、一歩踏み出す、
という表現に親和性のあるグループだと思う。

必死に頑張って、
混乱して悩んで落ちこんだりしながら立ち直って、
立派にパフォーマンスして、
そんな「やるなあ」って思う子たちが、
応援するように歌を歌ったりして励ましてくれる仕事をしているわけで、
そんな応援の表現を受け取ると、
頭が下がりそうになりながらだけど「おうよ!」って気にもなる。

最近では、橋本奈々未さんの卒業と引退が発表されて、
彼女がセンターをつとめる「サヨナラの意味」が発売されました。
この曲のサビの部分のダンスが好きでね、
1小節分、ななみん意外のメンバーが揺れてセンターのななみんは動かない、
その各メンバーの揺れに促されるかのようにななみんが次の小節で
他のメンバーとともに揺れるダンスを踊るのですけれども、
あそこがいいんです。
引退・卒業ということで、メンバーから離れるのだけれども、
そこを他のメンバーが、今までありがとう、
そして、まだななみんは乃木坂の大事な一員だよ、
みたいに、揺れるダンスを踊って、
その返答のように、ななみんが、受容してありがとうというように
他のメンバーの踊りに同調する。
まあ、妄想も混じっていますが、そういう印象を受けましたよね。
ななみん的には、ああいう静かなダンスは腰に負担が少なそうで、
最後に良かったじゃないかと、妙な老婆心まで芽生えました。
橋本さん、ぎっくり腰をやるひとだから。
曲も歌詞もよかった。MVも乃木坂は毎度だけれど、ハートにきますよね。
曲は、「制服のマネキン」や「君の名は希望」の杉山勝彦さんです。
秋元康氏曰く、天才、だそうで。
橋本さんは道産子の自慢の娘みたいなひとです。
お金に困りながら、立派にミッションコンプリートして、
それを乗り越えたことによる卒業だそうで、
ありがとうな!元気で!と言いたいです。


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