Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

言葉の生まれる源泉を見つめる。

2015-05-17 12:28:01 | 考えの切れ端
言葉というものはよくできているけれど、
やっぱり便宜的なものなわけです。
言語化すると、言語化以前のものからいろいろなものが零れおちたりする。
言葉と言葉になる前のものは決してイコールじゃない。
言葉以前のもやもやしたものは、
それほど単純じゃないということを忘れないでいたい。

これは自分自身の考えや気持ちだけではなくて、
たとえば絵画や写真や音楽の言語化を考えるとわかりやすいと思う。
言葉で100%等価で表現するとなるとほとんど無理だ。
絵画とかほど難しくない感じがするから、
自分の感情などは100%言語化できていると思ってしまうかもしれないけれど、
そんなことはなくて、それは言葉以前の沈黙への洞察が足りていないということなんです。

かといって、表現をあきらめてしまうのはよくないし、
表現力を磨くことで無意識の意識化っていう精神衛生上よい行為にも磨きがかかるし、
他人がその言葉を見たり聞いたりして深く共感すると、
その他人の無意識の意識化にも繋がるだろうから、
それも小さな部分ではあるけれど、よいことではありますね。

というように、
もう何度も考えたり書いたりしていることですが、
そうやって考えが深まったり定着したりするんですよね。
考えはらせん状に上昇していきます。

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