Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

vsアルゼンチン

2010-10-08 22:53:16 | スポーツ
サッカー日本代表、ザッケローニ監督の初陣となる、
メッシ擁する南米の雄・アルゼンチンとの一戦は、
前半中盤に、長谷部選手のミドルシュートを相手キーパーが前へこぼし、
そのこぼす可能性に懸けてダッシュしてきた右サイドの岡崎選手が
タッチの差でゴールネットへ蹴り込み1-0。
何度か危ないシーンがあったものの、
最後の見せ場のメッシのFKもしのぎ、試合終了。
なんとなんと、世界に名だたる強豪、つい先日、W杯優勝国のスペインを4-1で
下したアルゼンチンに歴史的快挙の初勝利を挙げました!
おめでとう代表選手、スタッフのみなさん。

なんだか、南アW杯で粉骨砕身のプレーをしてきた彼らの頑張りが、
W杯ベスト16という結果だけではなく、今日のこの試合にも結実したんじゃないかなっていう
気がしました。短い合宿期間内でザッケローニ監督がどのような指示をしたか、
その断片をスポーツ紙のサイトなどで読んでいましたが、
きっと、彼の核心をつくアドバイスも即戦力になったんじゃないでしょうか。

アルゼンチンはあまりハイボールに対しての強さはありません。
たとえば、南アフリカでの初戦、ナイジェリア戦などは、
球回しの90%以上はグラウンダーだったと思います。
サイドから浮き玉のクロスを一度も入れませんでした。
それくらい、高さで勝負しないチームだなという印象を持っています。
今日の日本戦においても、クリアしたハイボール、GKからのフィードなど、
両チームの選手が5分5分で競り合うシチュエーションで、
日本はいつになくボールにヘディングなどで触っていました。
日本もハイボールの競り合いには弱い所があるのですが、
それ以上にアルゼンチンは勝負しませんね。

そんなハイボールでアドバンテージを持ったら、日本はアルゼンチン相手でも
十分に渡り合えるってことです。
アルゼンチンはもともとハイボールの処理を「捨てて」もあれだけの結果を残すという
チーム力を持っていますから、日本が5分5分のボールを制したところでシナリオ通りのはずです。
それが今回、日本を相手にうまくいかなかったというのは、日本がそういう5分5分のボールを
制したら、いつも以上に力を発揮できるサッカーをしているということなのではないかと思うんですよ。
なんていうか、ピッチの真ん中でボールを手に入れて、「さぁ!」っていう状態で生まれる
選択肢と余裕と相手チームへの脅威などが、ゲームプランの中で大きな意味を持つのではないかなぁ。
日本代表は次戦、韓国と戦いますが、韓国は5分5分のボールにガツガツくるチームです。
そういうところで負けないというサッカーを磨いてみるのも良い経験になるのではないでしょうか。

それと、今回の試合では、攻撃への緩急が良かったと見ていて思いましたし、
TBSの解説の金田さんか小倉さんも緩急が良いって言ってませんでしたっけね、
戦略としても重要な部分ですし、体力面でも体力を無駄遣いしないサッカーでした。
ただここで、こういうサッカーができたから、体力はこれだけあれば足りるんだっていう
勘定を選手たちがしてしまって、体力面の強化をおこたるようでは、この先危ないですよ。
あくまで、オシム監督が言っていたように、岡田監督がさせていたような、
走りまくるサッカー、献身的に動くサッカーをいつでもできるくらいの準備はしておかねば、
ここぞというところで競り負けるチームになってしまいます。
このあたりは、06年のドイツW杯で感じたことですし、あの当時のテレビの街頭インタビューでも
ふつうのおばさんでさえも、「体力が足りなかった」なんて、代表の痛い所を突いたものでした。

試合開始前に、中田英寿さんとザック監督の対談の模様が放送されました。
監督は、テクニカルさをスピードに乗せるというようなことを言ってなかったかなぁ。
そして、そんなサッカーの基盤になるのはやっぱり体力だなと思うので、
今一度、体力強化に目を向けて欲しいです。

なにはともあれ、最高のスタートをザックJAPANは切りましたね。
今後の夢が膨らむというものです。監督にはぜひとも4年後を見据えて、
4年後も采配してほしいところですが、それはどうなるでしょうか。

がんばれ、日本代表!応援していますよ~。
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