Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『本質を見抜く力 環境・食料・エネルギー』

2009-04-03 17:03:14 | 読書。
読書。
「本質を見抜く力 環境・食料・エネルギー」 養老孟司 竹村公太郎
を読んだ。

人類の歴史はエネルギー争奪史…。
そういうような視点から語られる、環境・食料・エネルギーについて
お二方と第六章ではもう一人神門善久さんという方をまじえて対談、
そして鼎談を繰り広げています。
なかなか気のつかない、問題の根っこの部分をこの人たちはよく
見据えているなぁという印象。教養が深いです。
現在の、先進国として確立されたかのように見える日本の行政の
穴が見えてきます。穴だらけです。そうなのか、まだまだ完成されきっていない
のだな、この国は、そして世界は、ということが見えてくるし、
アメリカでも今後を見据えていない感じも見えてくる。
これから給付される、国民一人当たり1万2,000円の援助金についても、
この本がでたときにはそんな案がありませんでしたが、
偶然にも似たような発想がでてきていて、
そのお金の使い方によって、排ガスなどを撒き散らすことになって、
環境に悪影響だという論調も見られます。
こういう本こそ、新聞ばかりみていたのではわからない知識を得るのに
もってこいのもの、そして、頭を鍛えられたり、ぐっと帯を締めなおす気分に
させてもらえるものです。
といっても、記憶力悪いから、すぐ内容を忘れちゃうんだろうなぁ。

車のディーラーでこの本を読んでいて、「渡良瀬」という土地についての
くだりがあったのですが、店内で丁度、松浦亜弥の「渡良瀬橋」が流れました。
う~ん、シンクロニシティ。

さて、この次は大長編の小説にいどむので、「読書。」の更新はかなり先に
なりそうです。読み終わるのに何ヶ月かかるかなぁ。
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