神代植物園へドライブ （２)

バラ園のそばの休憩所でお茶を飲んでいると、ボランティアガイドの
女性が近づいて来て、「この実を知っていますか？」と聞きました。
その辺りを歩いていると沢山落ちていて何の実かなと思っていたので
「知りません、教えてください」と答えると、「ムクロジの実です、
説明しましょう」と言われました。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ムクロジの緑の実

皮を剥いて中の実を取り出してから水道のある場所に
行きました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　皮を剥いたところ

ボランティアの人が皮を手にのせ、水を少し加えてこすり合わせると
泡が出てきました。「昔の人はこの実を使って洗濯をしたのですよ」
と説明してくれました。本で読んだり、聞いたことはあったのですが
実際に、皮を剥いて泡だてたのを見たのは初めてでした。
匂いをかぐとちょっと青くさい匂いでしたが嫌な匂いでは
ありませんでした。

　　　　　　　　　　　　　細かい泡が一杯出てきました。

「すぐそばの木に実がなっているので見てごらんなさい」と言われ
見上げるとムクロジの実が沢山生っていました。


「秋も深まり、実が熟すと茶色になります」と去年の実を
見せてくれました。実の中の黒い種は羽根突きの球に
使われます。「ムクロジ」を漢字で書くと「無果子」に
なるとそばにあった説明板を指し示しながら話してくれました。


簡単な汚れなら落ちて川や海を汚す合成洗剤ではないので
夏のＴシャツ位ならこれで洗うのもよいかもしれませんね。
なんだか小学生になって理科の勉強をしたようなひと時でした。

帰りに日本庭園の池で蓮が咲いていたので近寄って写しました。
昨日の紀子様のご出産を予期したような紅白の睡蓮でした。


先日はとても暑く、車に慣れるのが目的だったのでゆっくりせず早めに
植物園を出て帰宅しました。