ホタルの独り言 Part 2

ホタルを初めとして様々な昆虫や美しい日本の四季、自然風景を追い求めて撮影した写真を

解説とともに掲載しています。

アオヤンマ

2016-05-26 21:22:06 | トンボ/ヤンマ科

 アオヤンマ Aeschnophlebia longistigma Selys, 1883 は、ヤンマ科アオヤンマ属で、日本のアオヤンマ属は、アオヤンマとネアカヨシヤンマの2種からなる。本種は、北海道から九州まで生息しているが、九州はごく一部の県でしか確認されていない。他のヤンマ類のように腹部第3節が細くならず、体形は全体がずん胴型。体色は鮮やかな青緑色をしており、ヨシ、ガマ、マコモなどの抽水植物が繁茂し、腐葉土などの堆積物が多い明るい池沼や水郷地帯の溝川に生息している。幼虫期間は1〜2年(2年の方が多い)である。

 アオヤンマは、天気の良い朝は、7時頃から活動を始める。池から陸地の方まで飛びまわりながら、飛んでいる小さな昆虫を捕まえての食事タイム。捕らえた虫は、池の中のアシや周りの高木の枝にも止まって食べる。時折、クモの巣からクモを捉えて食べることもある。
 食事が済むと、オスはアシの間を低空飛翔し、アシの葉に翅をぶつけて、時々バサバサと音をたてながら、メスを探して飛びまわる。ホバリングは一切行わない。観察したところでは、クロスジギンヤンマのように明確な縄張りを持っているようには見えないが、オス同士が近づけば激しい空中戦を繰り広げる。
 茂みの中でメスを見つけると交尾をし、連結したまま空高く舞い上がり、池の周囲の高木の枝に止まる。その後、交尾を終えたメスは、単独で産卵のために池へ戻って、アシの茂みの中へと入っていく。産卵場所の選択基準は不明だが、ある一本のアシに止まると、茎につかまりながら下方へと降りていく。そして産卵管を茎に差して産卵を開始する。産卵に集中すると、カメラを近づけても平気である。

 アオヤンマは、環境省RDBには準絶滅危惧として記載されており、東京都や千葉県、埼玉県、群馬県、その他多くの県で絶滅危惧砧爐法△泙拭⊃斉狎邯では絶滅としている。生息環境そのものの消失が主な減少の原因であるが、アメリカザリガニが侵入し増殖するに従い姿を消してしまった例も少なくない。東京都内では、多摩地域ではなく、23区内の公園で見られる。

注釈:注釈:本記事は、過去にて撮影し個別に公開していた写真を、時節柄の話題として提供するために再現像し編纂したものです。
お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

アオヤンマ

アオヤンマ(オス)
Canon EOS 7D/ Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/640秒 ISO 3200(撮影地:千葉県 2014.5.24)

アオヤンマ

アオヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.6 1/2500秒 ISO 320(撮影地:千葉県 2012.6.2)

アオヤンマ

アオヤンマ(メス)
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM
絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 800(撮影地:千葉県 2012.6.2)

アオヤンマ

アオヤンマ(交尾)
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 200(撮影地:千葉県 2012.6.2)

アオヤンマ

アオヤンマ(交尾)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/640秒 ISO 3200(撮影地:千葉県 2014.5.24)

アオヤンマ

アオヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 200(撮影地:千葉県 2012.6.2)

アオヤンマ

アオヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
絞り優先AE F2.8 1/500秒 ISO 200 +1/3EV(撮影地:千葉県 2014.5.24)

アオヤンマの生息環境

アオヤンマの生息環境

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