デブ夫婦のビバ!お気楽人生&ぐーたら生活

体重合計約150㌔のちょっぴりデブ夫婦です♪毎日ぐーたら暮らしているお気楽夫婦のゆる~い日常を綴っています。

キヨマー逮捕に思うこと。

2016-02-04 22:50:23 | 野球
2月2日の夜、そのニュースは飛びこんできた。
珍しく(?)1号旦那もハハも早く寝てしまっており、テレビもつけずに静かだった我が家。
タブレットでドラクエ8の攻略サイトを見ていた2号嫁だったのだが、そこにニュース速報が入った。

『清原和博容疑者を逮捕』

(。・Д・。)え!? と一瞬目を疑った、で、見出しを見て声出た。
寝ている1号を起こそうかと思ったくらい。

2号嫁は別に清原のファンではない。が、やはりショックだった。
昭和42年生まれの清原と、2号嫁は同じ学年である(1号は2つ下)。
甲子園で桑田真澄との『KKコンビ』で活躍していた頃も、
あの運命のドラフトも、リアルタイムで見てきている。
当時は、周りの大人たちも清原に対しては『同情はするけど、まあ大人の事情だよな~』という感想を持ったと思うし、
今この年齢になればワタシらにも理解はできる部分もある。

が、清原と同い年だった2号は、やっぱり『大人って!』『読売って!!』という思いがふつふつと湧いていたのも事実だった。
だからこそ、1987年日本シリーズでの一塁ベース上での涙を見たときは、
清原ファンでも何でもないんだけど『うんうん、わかるよキヨマー、泣くなよキヨマー』と、うるっとしたもんである。

あれから30年近くが経って、容疑者となってしまった清原の映像を見て、
それでも2号嫁のアタマの中に鮮明に残っている清原は、
ドラフトの時に涙をこらえていた清原少年であり、
西武時代の、今に比べれば細身だった八重歯のキヨマーの姿なんだよな。

テレビでは甲子園出場の頃から引退までの映像をご丁寧に朝から晩まで流してくれている。
なんかねー・・・見てると、さほど思い入れもないワタシでも涙が出そうになるんだわ。
あの日本シリーズでの涙は、清原が(思っていたかどうかはわからんが)
『巨人に勝って、見せつけてやる!』という意地をワタシに感じさせてくれた。
あの時のキヨマーは、どこに行ったのか。
どこで、なぜ、こんなにも行き違ってしまったのか。

小学生から野球を始めて甲子園に5回も4番打者で出場、
プロになってからもあの黄金期の西武ライオンズで、のびのびやりながらスゴイ記録や記憶に残るプレーをし続けてきた。
プロになって、大金をつかめば、そらあいろーんな世界から近づいてくる人は居る。それは良い人ばかりではないかもしれない。
スーパースターであり続けることのプレッシャーや、マスコミに追われる毎日、
ワタシら凡人には想像もできない精神状態になることもあっただろう。
で、ケガにも悩まされていたから、もしかしたら痛み止めが薬物依存への一因になってしまったのかもしれない。
そして、あれだけのスター選手だもの、良くも悪くも騒がれる。調子が悪けりゃボロクソ言われる。私生活だっていろいろあったろう。
有名選手、スター選手だったからこその壮絶な孤独感もあったかもしれない。
若い頃の栄光と、今の自分を比べて、自棄になることもあったかもしれない。
でも、だからといって、それは理由にはならないはずだ。

移籍後は、西武時代では考えられないような風貌になり、
『番長』などと呼ばれ、そのプレーよりも言動にばかり注目が集まるようになり、結局は初恋の巨人にも捨てられ、
それでもオリックスの仰木監督(当時)が、キヨマーの引退のために花道を用意してくれた。
それはこれまでの清原の功績があったからこそだったと思う。
キヨマー引退の時の記事はコチラ

なのに、引退後・・・より強面になり、刺青を入れたり、Vシネの登場人物みたいな格好をしている姿を見ると、
『清原、お前そんなんじゃないだろう・・・』と思わずにはいられなかった。
メディアに出演すると、必ずといっていいほど『できれば野球界に戻りたい、恩返しがしたい』と言っていた清原。
でも、やってることは到底、野球界に戻りたい人間のすることじゃなかった気がするよ。

テレビではコメンテーターが、知ったような顔をして『本当は弱い人だったんじゃないか』『弱い自分を隠すための云々』と言っているが、
だから何なのよってことだ。
アスリートは強靭な肉体と精神が当たり前、と憧れの存在である一方で、やはりどこかに繊細さや恐怖心は常にあるはず。
(先日、大阪国際女子マラソンで優勝した福士選手だって、あの言動そのままの人ではないと思うし)
人が見ていないところでは、耐えること、涙を流すことのほうが多いと思う。
でも、いざフィールドに立てば、見せるプレーをするのがプロ。
キヨマーも、野球バカで素直な野球少年のまま大人になり、
入団時の悔しさがあり、だからこそスターになれたんだと思いたかった。

そして、かつてのチームメイトや同期で友人でもある元プロ野球選手、恩師たちが
『残念』『バカ野郎』『殴ってやりたい』などというコメントを出している。
チームや野球という垣根を超えて、こんなことを言ってもらえる選手、もう出ないと思う。
だから、連日ニュースで新しい情報が出るたびに、デブ夫婦も
『ったく、キヨマー何やってんだよ・・・』という、やるせない気持ちになってしまうのだ。
プロ野球人気が低迷し続けている今、清原世代たちがこれから指導者となっていくべきだったのに。
アスリートを聖人君子扱いするつもりはないけれど、
プロ野球選手は、どんな時代でも子どもたちの憧れであり続けるべきだったのに。
そんな子どもたちの思いも、一緒にプレーしてきた選手たちも、同じ時代を過ごしてきたファンも、
そして存続の危機に瀕している母校の野球部も、すべて裏切ってしまった。

同年代の選手が引退していく淋しさ、リアルタイムで見ていた選手たちが亡くなっていく淋しさ、
それはプロスポーツを見続けていれば、当たり前にあることだ。
だけど、こんな形で同世代のスターを失うことになるなんて、
ホントに、悲しいし淋しい。

立ち直ってほしいとか、いつか戻ってきてほしいなんて今は思えないなあ・・・。
とにかく、悲しいし淋しい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする