先日、岡山に旅行に行ってきたという方からお土産にいただいた『きびだんご』。
2号嫁も高校の修学旅行が広島・岡山方面だったもんで、お土産に一応きびだんごを買い求めたものだが、女子高生の舌には、どーにもなじまなかったきびだんご。
特別に甘いわけでもなく、とにかくあんこも何も入っていないお得感の無さというのが10代女子の味覚には合わなかったのであろう。岡山のきびだんごよりも、広島のもみじまんじゅうの方が数倍おいしく感じられたものである。
母親は喜んで食っていたが『なんであんなもんがおいしいんだろう』と思っていた。
しかし、40代にもなってくるとあのほのかな甘さがおいしく感じてくるものなんですね~☆
そんなこんなで、おいしくきび団子を食べていたデブ夫婦。
きび団子といえば・・・で思い出すのが、そう!桃太郎!!
これをヒーロー物語として子どもの頃に聞いた人はデブ夫婦も含めて多いと思うが、大人になってよーくあの歌を聴いてみると、なんて酷い歌なんだろうと思うわけですよww
『桃太郎』の歌は全部で六番まであるようだが、まず一番は犬猿雉がお腰につけたきびだんごをくださいな、という、おなじみのまだ微笑ましい歌詞で始まっている。
しかし二番以降はヒドイ(* ̄m ̄)プッ
尋常小学唱歌として登場した『桃太郎』の歌詞。作詞者不明だそうな。
桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけた黍團子、一つわたしに下さいな。
やりませう、やりませう、これから鬼の征伐に、ついて行くならやりませう。
行きませう、行きませう、あなたについて何處までも、家來になって行きませう。
そりや進め、そりや進め、一度に攻めて攻めやぶり、つぶしてしまへ、鬼が島。
おもしろい、おもしろい、のこらず鬼を攻めふせて、分捕物をえんやらや。
萬萬歳、萬萬歳、お伴の犬や猿雉子は、勇んで車をえんやらや。
二番:♪これから鬼の征伐について行くならやりましょう♪ だもの。
なんでいきなり鬼の征伐???
そして、あの小さなきびだんごごときで買収された犬猿雉は、
三番で♪家来になって行きましょう♪ときたもんだ。何か疑問を感じないのか、犬猿雉!!
そして四番以降は酷さ爆裂ですよ。
四番では ♪つぶしてしまえ 鬼が島♪
五番にいたっては、
♪おもしろい おもしろい♪残らず鬼を攻め伏せて 分捕り物をえんやらや♪
奇襲をかけて鬼をやっつけるのが『お~もしろいおもしろい♪』ってアナタヾ(・∀・;)オイオイ
やっつけただけでは飽き足らずに、鬼の宝物まで奪っていくこの酷さですよ。
最後の六番では、家来にした犬猿雉に奪った宝物を運ばせる始末ですよ。
ほ~~~~ら、ヒドイお話でしょ??(* ̄m ̄)プッ
そもそも、なんのために桃太郎は鬼退治に行くことになったのかが、物語にも歌にも明確に描かれていないもんだから、歌の二番では『いきなり鬼退治かよ!?気まぐれで思いついたのかよ桃太郎!』とツッコミを入れずにはいられない┐(´-`)┌
後からの解釈で、鬼がみんなを苦しめていたから・・・というのもあるらしいが、アタシの記憶ではやっぱりいきなり鬼が島に行く、という展開でしかなかったような気がするなあ。
だもんだから、鬼たちは人間の住む世界で悪さをしていたわけではなく、鬼が島という鬼だけが棲む島で平和に?暮らしていたんじゃないだろうか?と想像するわけで。
そうなると、桃太郎ってヤツはそこへいきなりやってきて、因縁つけて島を荒らしまわって暴力三昧の挙句、鬼たちの宝物を奪うという極悪非道なヤツに見えてしまうよな。
しかも、鬼が島での暴力行為に『おもしろい』と快感すら覚えている始末だ(* ̄m ̄)プッ
そんなこんなで、現代では歌詞が残酷だってことで後半部分が削除されたり変えられたりしているようで。
物語の方も、桃太郎が勇敢な少年とぐーたらで怠け者との2パターンがあったり、その他にもいろんな解釈や批判があるようですね。『お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川に洗濯に』のくだりが、ジェンダー的作業分担とかフェミニズムの見地からの批判になってるらしいというのには(´ρ`)ヘー
ま、おとぎ話って、どの国の話も多かれ少なかれ暴力的だったり理不尽だったり官能的だったりするもんなんだよね・・・。その中でも桃太郎って、かなりバイオレンスでブラックなヒーローのような気がするぞ(。・m・)クスクス
そんなことを話しながら、いただいたきび団子はあっという間にデブ夫婦のお腹に収まりましたとさ♪めでたし、めでたし( ゜Д゜ノノ"☆パチパチパチパチ
そういや、岡山の人ってきびだんごをあまり食べないし、お土産にもしないとか。県外の人が名物って思っているものって意外にそうなのかもしれないなあ。ヨコハマの人が普通に中華菓子とか食ってないのと一緒でw