デブ夫婦のビバ!お気楽人生&ぐーたら生活

体重合計約150㌔のちょっぴりデブ夫婦です♪毎日ぐーたら暮らしているお気楽夫婦のゆる~い日常を綴っています。

銭/鈴木みそ@一生遊べるお金ができたら、さあどうする?

2009-05-27 18:33:33 | 読書感想・レビュー

2号嫁は、その昔『ファミ通』なんぞを買ってた頃があって、その頃に連載されていた『あんたっちゃぶる』というマンガで初めて知った鈴木みそ。カワイイ絵柄だな~と思ったのを覚えてますが、何かでこの『銭』という作品が紹介されているのを見て、あの絵で銭のハナシ!? と驚いたもんだ。
で、ずっと気にはなっていたんだけど読む機会がなく数年が過ぎてしまった。堀江貴文さんのブログで紹介されているのを見て、またまた思い出してやっとオークションで全巻手に入れました(*^^*ゞ

事故で生霊となってしまった少年“チョキン”、作品のナビゲーターともいえる美女(こいつも生霊?)“ジェニー”、同じく生霊の少女“マンビ”。この3人がさまざまな業界でうごめく人々の銭地獄wを巡り歩く・・・というストーリー。
その中でマンガ雑誌、オタク、骨董、ブリーダー、エロ、葬儀・・・などなどの『値段=銭』を通じて業界の構造やそれにたかる人々の心理、業界の裏を紹介していく。

作者は、かなり細かく取材してるんでしょうね~。すごく真面目な姿勢がうかがえる。ただやはりマンガなので、ここから先は突っ込めない・・・という部分があるんだろうな。そしてやはり儲かって儲かって、という業界は紹介されていないので、その辺は取材が難しいのかな~とも思ったり。

取り上げられている業界は、マンガ雑誌、同人誌やアニメ(などのオタク世界)、コンビニ、ゲームセンター、カフェ、ブリーダー、声優、骨董、メイド喫茶にAVなどなど・・・。途中中だるみ感もあったが、7巻で紹介された『お金が最後に流れ着く場所』ホスト編は結構読み応えアリだった。
あと印象的だったのは3巻のカフェ編。よく言えば純粋、悪く言えば無知なお嬢様起業家が友達や占い師やコーディネーターにたかられるエピソードがリアルだなぁと。
5~6巻のエロの値段もなるほどな~と唸らせるセリフが盛りだくさんw『今エロ本を買ってるのは30代後半以上、40代のおっさんだけだ』『エロの情報はあふれているがそれを銭に変えることができねぇ』などなど・・・。
そして6巻の葬儀の値段も考えさせられる。自分の葬儀の値段を決めるのは自分以外の人だもんな。知識も経験もないもんだから、見栄とか体裁とかで言われるままにどんどん値段がつり上がっていくこの怖さ。とはいえ葬儀屋だって商売だからね。
まあとにかくねちっこい取材、そして生々しい『銭』をジェニーという美女に語らせることで薄めているのが見事。

最終巻7巻のジェニーのセリフ

お金が、銭が人を惑わすんだと思ってたけど、お金に意味を与えるのは人

私がこだわってきたものはお金じゃない… むしろ反対

お金ではかれないもの 自分にしかできないことや 達成感や友情や愛や

そんなお腹の底から湧き上がるような感情を

生きている喜びを見つけたかったから

結局そっちに持っていったか・・・という感想ではあるが、そこにしか落としドコロはないような気もするし。さらにラストは『あらっ?』てな感じですが(*^^*ゞ

さて、人間の生活でこれだけ身近な『銭』。でもそのために人々が争い、時には命まで落とす不思議さ。いったい銭って何だろう? と考えてみる。
有り余る銭を手に入れたとしたら、人は満足な一生を送れるんだろうか。

人間を量る最初のモノサシは
収入、学歴、会社・・・というわかりやすくて簡単なもの。
だから人格はどうあれ、
あの人は年収3000万以上だから・・・

あの人は東大出身だから・・・
あの人は一流商社に勤めてるから・・・
というモノサシによって簡単な判断ができる。

その中でもイチバン簡単でわかりやすいモノサシは、やっぱり『どれだけの財産・金を持っているか』なんだろうね・・・。

だから逆に人間は、
確かじゃないモノサシでしか量れないものを求めるのかもしれない。
愛だったり情だったり純粋さだったり。
金で何でも解決できるけれど、金で割り切れないものを求める。

金って何だろう・・・。結局のところは、
夢を叶えるための、

幸せな家庭を築くための、

誰かを幸せにするための、

自分を幸せにするための、

そして何より『お金に振り回されない自由』を手に入れるための道具でしかない。

それでも誰もが道具でしかないお金のために働いて、お金のために生きて、お金のために死んでいく。
その単なる道具に意味を持たせるのは、ジェニーのセリフ通り
結局のところは血の通った人間(個人)なんだろう。

さまざまな業界、やってることは違っても銭のことばっかり考えてるって点ではどこも同じw
銭のまわりで汗や涙や憎しみや恨みや野望が渦巻いてる様を、ちらっとのぞいてみるにはいいかも♪

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