島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

食べ盛り

2009年01月12日 | Food
昨日の夜、急遽「明日は隣人ファミリーと遊ぼう」と決まり、我が家で集まることにしたので、さて、なにを作ろうか・・・・と考える。

隣人ファミリーはこのBlogにも何度か登場しているけれど、日本人&マヨルカ出身のだんなカップル、子供3人。
子供は12歳のお姉ちゃんを筆頭に、10歳と8歳の兄弟がいる。
この3人、とくに上の二人がおととし辺りから食欲が急増。
私は家にお客さんが来るのが大好きだし、料理するのも好きだけれど、食べ盛りの子供を満腹にするコツ、というものがイマイチわかっていない。
いつも「もっと食べたかった・・・」といわれてしまう結果なので、毎回「リベンジ!」と思うのだけれど、やっぱり足りない。

で、今日。
大人には前菜でタイ風春雨サラダを作り、そのあと、手作りの肉まんで勝負。
給食のおばさんの気分で肉まんの皮を作り、その姿を見ている子供はすでに興奮状態。これで「やっぱり足りなかった」といわれては、おばさんとしては哀しい。

この肉まん、2007年の12月に遊びに行った友人のり邸で学んだレシピ。
手作りで美味しいのはやっぱり皮。
ほんのり甘めのこの皮に具を包んでいると、隣人が
「これに餡子をはさんだらあんまんだよね?」

あんまーーーん!

でもこれから餡は作れないよ、といっていたら、彼女が
「そういえば、実家から届いた十勝あんこがあったなぁ」
と、自転車を飛ばし(といっても自転車で2分くらいなんだけれど)とりにいってくれた。

十勝餡ーーーーー!!!!!

というわけで、足りないわけない今日のお昼ご飯。
Kidsにも満足してもらえました。
ちなみに、うちの子の肉まんの食べ方は、まず皮を食べ具が出てきたら、皮を食べるのを放棄し、具だけ食べます。皮が美味しいのに・・・といってもこの食べ方がお気に入り。
これで彼は4つ、ほかの子供は?????個食べました。

ほっと一息のおばちゃんでありました。

恐るべしカタラン語

2009年01月11日 | 日常
              食後、散歩に行ったMolinarの夕焼け

毎週土曜日の朝はカタラン語の授業がある。
個人で教えてもらっているんだけれど、毎週はとてもじゃないけれど行かれない。
先生は友人のRaquel。彼女は本当はもっとレベルの高いクラスを受け持っているんだけれど、友人、ということで初歩の私にもレッスンしてくれるわけだ。感謝。

カタラン語、というのは、よく他国の人から「それはスペイン語の方言みたいなもの?」と聞かれるのだけれど、これだけで「一ヶ国語」と数えられる独立言語である。
つまり、カタラン語と、いわゆる「スペイン語」といわれるカステリャーノ語が話せる人は、これだけで「2ヶ国語を操れる」とカウントされるわけだ。

なぜ独立した語学なのか・・・・それはまったく違うから。
もちろん、カステリャーノ語とかぶる言葉も多々あるけれど、発音、書き方、文法はことごとく異なる。発音は、むしろフランス語に近い。

このカタラン語を公用語としている地域はバルセロナを始め、マヨルカのあるバレアレス諸島、バレンシアなどが含まれる。
公務員の場合はこのカタラン語の上級資格がないと雇ってもらえないくらい重要な言語である。

私の職業にはあえて必要ない言語だけれど、息子は幼稚園で両方の語学の授業があるし、プリントされてくる書類も両方の言語で書いてある。友人、ファミリーも第一言語はカタラン語。
ずっと避けてきた言語だったのだが、まあ、やって損はないだろう・・・程度の心構えで昨年の10月から教えてもらうことにしたのだ。

カタラン語の中に、今度は地域別方言があり、マヨルカは「マヨルキン」というものを話す。カタラン語ではあるが、微妙に発音が違う。日本語の大阪弁、東北弁、みたいなものかね。
でもカタラン語の試験のときは、話し言葉ではなく、正確なカタラン語を書かなくてはいけない。だから普段マヨルカ語を話しているのに、カタラン語を正確に書けない人は多々いる。不思議だけれどね。

さて、前置きが長くなったけれど、今日習った恐るべし事実。
「時間」
マヨルカ語だと、たとえば
10:15というのは、10時+4分の1、というふうに表現するのだが(カステリャーノと同じなので苦労なし)

これがカタラン語だと・・・・・
11時の4分の1

と表現するそうだ。

なぜだーーー!

Raquelはこう説明してくれた。
「今、35歳だとするじゃない?でも日々歳を重ねて36歳に向かっているでしょ?つまり、あなたはすでに36歳の中にいるわけよ。時間も一緒」

一緒じゃねーーー

ドイツ語も10時半、とかいうのは、11時の半分、と表現するんだけれど、これとカタランでは論理がぜんぜん違う!・・・と思うんだけれど。

変だ!と思ってもこれが規則なんだから覚えるしかないんだけれど、納得いかん。
カタラン独立運動、とか、カタラン語の義務、とか、バルセロナ周辺ではカタラン独立運動が盛んだけれど、私はこれにすごく反対している人なので、嫌悪感に拍車がかかる。
語学は好きだからやってるけれど、多分、この言葉が好きで好きでたまらん、というふうにはならないね。なにせアンティ・カタランですから。

安息日

2009年01月09日 | 日常
昨日、一つ大きな仕事を終え、今日はほっと一息の「安息日」
考えてみると、11月末からまったく休んでませんでした。疲れるわけだ。

こういう日は、美味しい食材を仕入れて料理するに限る!
というわけで、早朝、パルマの市場へ出向き、とり立てぷりぷりの海老、それから今が旬のJonquillo(これはカタラン語なので、カステリャーノでなんというか、そして日本語でなんというかは知らない・・・)という、稚魚を購入。
海老は地元Sollerの港で獲れたもので、甘さ抜群。
粗塩と少量のオリーブオイルのみで、さっとソテー、半生状態で食べると、脳みそもチューチュー食べられ美味です(もちろん生で食べてもよし)

で、Jonquillo、これは代表的な食べ方があるんですよ。
Jonquillo,卵、パセリ、にんにく、これを混ぜて、さっと揚げるのね。
油がばちばちはねて面倒ではあるけれど、これが・・・・うまーーいのだ。
人によっては、種をもう少ししっかりさせるために小麦粉なんかもいれたりするらしいのだけれど、市場のおばちゃんいわく、「邪道」。
ということで、正統派、油ばちばちで食べました。

料理した・・・という感じはしないけれど、美味しいものを食べ
し・あ・わ・せ




謹賀新年 2009

2009年01月02日 | 日常
あけましておめでとうございます。
今年もよろしく。

写真は2009年の幕開け花火に見入る親子。
うちのテラスからは周囲の4つの市町村からあがる花火がよく見える。
毎年、0時の鐘と共に葡萄を食べ(スペインの習慣)シャンペンをあけ、グラスを持ったままテラスに出ます。そうすると花火があがっている新年が見える、というわけ。
不況なので花火の数は減るかな?と思っていたけれど、幕開け花火は景気よく・・・という意味も含まれると聞いているので、今年も豪勢でした。
去年よりは少し明るいニュースが聞けるといいよね。