小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

ドック便

2007-11-21 17:36:56 | Weblog
今日は水曜日、早朝フリスビーの日だ。小学校に出勤前、奥村のグランドを覗いてみたが、海洋センターのボラ、リコがフリスビーを片手に退屈そうに、しかもいかにも眠そうに、一人ゴロンとしていた。

リコの話では、どうも最近集まりがもう一つのようである。そう言うこの僕も、この所オガマルの入港日が水曜日と言う事で、小学校の仕事早上がりのため、フリスビーをゆっくりやっている時間もなく、皆に挨拶だけして失礼と言う日が続いている。

今日もそのオガマルの入港日、リコには悪かったがちょこっとおしゃべりして、小学校の仕事へ向かった。

防災小笠原の島内放送では、今日のオガマル最近には珍しく定刻での入港、乗船客数は371名との事。そしてこのオガマルはドック便。この航海の後、ドック入りと言う事で、次の父島入港は12月9日、半月以上入港が無いと言う事になる。

思い起こせば、一昨年の1月、我々がこの島へやって来た船もこのドック便だった。そしてその日の夕方、買い物に出かけ、その込み具合にビックリした事を思い出す。半月以上、生鮮食料品を初め、生活物資がまともに入ってこないのだから、考えてみれば当たり前だよネ。

勿論、先ほど買い物から帰って来た妻は、いつもの入港日に比べれば、多くの買い物をしては来たが、ビックリするほどの量ではない。何せ我家の冷蔵庫は、単身用の物に毛が生えたようなカワイイ奴。沢山の食料品を購入しても、残念ながら収納しきれないのだ。2年近い島暮らしで、何とかなるものと言う事も分かったしネ。

ところで今日の荷役の仕事、その積荷の量は流石ドック便と言う事で、半端ではなかった。作業前の打ち合わせで、ベテランの作業員も「久し振り、フルコースだね、まっ、頑張りましょう」と気合を入れていた。

打ち合わせの段階で、今日中に全部の荷物は無理と言う事で、明日も荷役作業と決定した中での作業開始。ボートに車、トラクターに10台以上のバイクと、厄介な荷物も有り、明日2時間ほどの作業量を残し、4時過ぎに作業は終了。

下ろす方も大変だが、積荷を引き取りに来る発注もとの、商店や建設会社の人達も、猫の手を借りたいほどの忙しさのようで、皆ややオーバーヒート気味。

人騒がせなドック便である。

そしてこのドック便では多くの島の人達、特に観光業関係の人達が、俗に言う内地休暇と言う奴で島を一時離れる。父島が1年で一番静かになる時を迎えようとしている。

写真は数日前に撮った、漁港からの夕焼け。今日は忙しくて写真撮る暇ありませんでした、失礼!

前浜ランチ

2007-11-20 19:08:55 | Weblog
三日ぶりに小学校の用務の仕事へ。ところで今週は23日(金)が勤労感謝の日でお休み。用務のお仕事、今週は、今日、明日、明後日、三日間と言う事になるが、明日はオガマルの入港日、僕は10時で上がりの予定。

お休みが多いのは大いに結構なのだが、用務のオジサンにもウィークリーでやらねばならぬ仕事もあり、これで結構忙しい。学校がお休みでも、小笠原の力強いお日様の恵みを受けた雑草たちは、容赦なく伸びてくるし、週1回の入念なトイレ掃除を省く訳にも行かず、朝からなるだけ無駄な時間の無い様、自分なりに計画を立て、頑張ってお仕事。

あっと言う間にお昼休みになり、今日は久し振りに、ホームグランドの前浜で一人ランチ。妻が芝植えのバイトしている間は、昼休みの時間帯が一緒だった為、青灯で待ち合わせて、仲良く?2人でランチしていた。

前浜に着いてまずビックリ。11時30分過ぎ、前浜にいるのは僕一人。11月も下旬に入り、小笠原のヤンママとその子供達も、流石に海遊びはお開きと言う事だろうか。そんな中、前浜の海にはウインドが1艇、そよそよと吹く南よりのオンショアの風でジャイブの練習中。時折吹くブローで、気持ち良さそうに海面を滑ってはいるが、プレーニングにはチョッピリ風が足りない。

先日も触れたが、この所釣りにはまってしまい、素潜りもさることながら、ウインドもずいぶん長い事御無沙汰している。今年は、ウインドで海に出た回数より、台風の接近に備え、前浜のボードラックから、ウインドを退避した回数の方が多いかもしれない。

歳も歳だし、あれもこれもと考えず、今自分のやりたい事を、できる環境の中で、素直に楽しみたいと思っている。小笠原ライフには、フィールドも時間も、内地にいたころとは比べ物にならないくらい、用意されているからネ。ウインドも素潜りも、又楽しむ時がやってくるだろう。

ランチの後、シエスタから目を覚ますと、前浜を泳ぐ姿が二人。そのフォームから、いつもの前浜スイマーの2人とすぐ分かる。あんた達はエライ!

仕事を終え自宅へ帰ってメールをチェックすると、幕張の知人から、ロタ島でのトライアスロン大会から、無事帰って来たとのお知らせ。皆それぞれに、人生楽しんでいるようで、何より。

流石に、もうトライアスロンの大会参加は考えていないが、僕なりに楽しく体は動かして行きたいと思っている。

写真は、今日の前浜。

洲崎第2弾

2007-11-19 17:03:53 | Weblog
月曜日の朝、我家にいつもの生活パターンが戻って来た。朝4時半起床、妻は支庁食堂のパートの仕事へ5時前に出かけて行った。

僕は本日OFF、やったネ!オガマル出航の土曜日、僕は荷役の仕事でお休みだったが、小学校は公開授業と言う事で先生、生徒さん達は登校。今日はその振り替え休日で、学校はお休み。

以前からお約束していた小学校の先生と、洲崎へ釣りに出かけた。またしても釣りである、完全にはまっちゃってるネ。先週の日曜日、荷役仲間と初体験した洲崎の釣り、第2弾と言う事になる。

朝6時、待ち合わせ場所に時間通り迎えに来て頂いた先生の緑のレガシーに同乗し、いざ洲崎へ。昨日チェックしたネットの天気予報では、お天気、風向きは問題ないのだが、ウネリ2メートル後2.5メートルと言うのがちょっと気になった。

平日の朝6時過ぎ、流石に洲崎に先客はなく、ベストポジションの岩の上に2人で陣取り、早速釣り糸を垂れる。先生はオキアミの餌釣り、浮き下は10メートル以上、やや深め、これが先生の洲崎の釣りのスタイルのようである。

僕の方は先週の経験から、アミコマセにサビキ、浮き下は4メートル前後。先週はベタ凪だった洲崎だが、今日は予報通りウネリがあり、時折水しぶきを浴びる程。おまけに風が思いのほか強く、しかも回っている。磯釣りらしいと言えば、そう言えるコンディション、自然が相手の遊び、これもいい経験だ。

1時ころまで頑張って、僕はレギュラーサイズのムロ4本、その他外道はずいぶん掛かったがリース。所で今日もビッグサイズのヨツバリが掛かってリリースしたが、内地ではアイゴと言って刺身で食べる、結構いける奴らしい。ここではその背びれに刺されると激痛が走ると言うことで、一番の嫌われ者。今度一度刺身、試してみますか。

先生の方はデカムロにレギュラームロ、ホシカイワリを上げまずまずの釣果。その他棚の深い先生の竿には、オジサンをはじめ沢山の外道が掛かり、忙しそうだった。

又是非、御一緒しましょうと言う事で、本日の釣りは無事終了。とりあえずボウズはまぬかれ、ヤレヤレと言う所。

その後はパートから帰宅した妻と、扇浦までのジョグを終え、今パソコンに向かっている。妻は夕食の仕込を済ませ、ビルエバンスのワルツフォーデビーをBGMに読書中。

平和な小笠原、メデタシですな。

写真は、我家の入り口に咲いている、ハイビスカス。

男の料理教室

2007-11-18 17:56:15 | Weblog
皆さんお久し振りです、お元気ですか。ブログの投稿最近チョッピリさぼり気味で失礼!

特に忙しいと言うわけではなく、平穏に戻った小笠原の生活を楽満喫?してます。小笠原生活ももうすぐ2年になると言う事で、取り立ててブログで投稿する事もないかな、と言うのが正直な所かも。

しかし小笠原での生活に飽きてきたと言う事は全く無く、かといってあれをしなくちゃ、といった気負いも無く、ここでの生活がだんだんと自分の物になってきたと言うことかもしれない。

妻は昨日土曜日で、臨時の芝植えの仕事を終え、今日は明日から再開する支庁食堂の下準備で、午前中は出勤。お休みは来週の土曜日までなし「全く!なんでこんなに働かなきゃならないの」と言いながらも、今朝も早朝ジョグへ。全くタフな奴である。

僕の方は、最近休みと言うと釣り。中学時代からの友人から、楽しみにしている水中写真の映像や、泳ぎ釣りの話題が最近無いけど、とのコメントをいただいた。

一杯の036、ゴメン、どうもこの所釣りにはまっちゃって、素潜りは御無沙汰状態。その内頑張って又小笠原の水中写真もお届けしますので、しばらくお持ちを。と言っても小笠原段々寒くなってきて、益々素潜りからは遠ざってしまいそう。

その釣りだが、いよいよシマアジのシーズン到来。名人マーカスは先日「まだないしょだけど、桟橋でシマアジ1枚あげたよ」と言っていたのだが、昨日はオガマル出航の荷役で一緒になると「もう5枚上げたよ、オガマル出た後やるけど、一緒にどう」とのお誘い。

今年初のシマアジに僕も挑戦。チャンプに、最近釣りにはまっているバップさんと4人並んで釣り糸を垂れたが、残念ながら昨日はシマアジはあがらなかった。

さて本日、僕は午後から小笠原の社会福祉協議会主催の‘男の料理教室’へ参加。本日が初回で、毎月第3日曜、来年3月まで全5回の日程で開催される。妻が料理上手なため、普段から全く料理をする機会が無いと言うか、その必要が無いと言うべきか、いずれにしても料理は全く苦手。妻には何時も「たまには料理でもしたら」と文句を言われている。

そんな訳で、何かの役にたてばと参加を申し込んだ。本日のメニューは、ふろふき大根に味噌田楽。12人の男性が集まり、先生のご指導の下いざお料理。まあ成果の方はどうだか分からないが、最後はBEER付の試食会まであり、和やかに終了。すぐに料理上手と言うのはちょっと無理かな?まあ、のんびりやりましょう。

写真は今日の料理とは関係ないけど、島の果物、スターフルーツ。

平凡である事の素晴らしさ

2007-11-14 17:48:36 | Weblog
この所小笠原も急に秋の気配。一週間前の最低気温が、ここ数日の最高気温といった所。具体的に言えば、最高気温25度、そして最低気温が20度位かな。そして北寄りの風のせいか、湿度も小笠原にしてはぐっと下がって、70%を切ろうかと言う勢い。

所で最近の小笠原、残念ながらあまりよろしくない話題が多い。内地でもニュースになったらしいが、先週土曜日父島を出航、竹芝に向かっていたオガマルの船内で、盗難事件に小火騒ぎがあったらしい。知り合いも乗船していて、当然の事だが、竹芝で下船の際には足止めをくらい、大変な目に遭ったようである。

小笠原で暮らし始めて、まだ1年と10ヶ月ほどだが、この島と内地の間の唯一のアクセス手段、この島の生活を支えているオガマルの中でのそういった事件は、残念でならない。まして、荷役と言う仕事でオガマルには普通の島民の人達以上に、関係深いだけになおさらである。

そしてもう一つ、たまたま我家の前にあるトレーラーハウスに滞在していた女性の旅行客が、やや心を病んでいる方だったようで、不幸にも我家もかなりその方の影響を受けてしまった。

突然我家の呼び鈴を執拗に鳴らし、電話を貸して欲しい、自転車を貸して欲しい、挙句の果てには、干してあった妻のランニングシューズを履いて行ってしまい、「わたしは窃盗犯だから、どうぞ警察に電話して」と言い出す始末。それも明け方5時前の話である。

あまり詳しい説明は差し控えたいが、我がアパートの2階の人は、ドアのポストから消火器を室内にぶちまかれ、それこそ警察沙汰になってしまった。その他にも島のあちこちで、様々な奇行があったようである。

結局診療所で対応し、詳しい事は分からないが、噂では病人と言う事で内地へヘリコプターで送り返されたらしい。

アパートの隣人と顔を合わすたびに、「ほんと、よかったね~!やっと安心して眠れる。夜ゆっくり眠れる事のありがたみ、痛感しちゃった!」そんな会話をしながら、皆ヤレヤレといった表情。

我家でも、平凡である事の素晴らしさ実感、と妻としみじみ語り合ってしまった。

さて今日はオガマルの入港日、261人の乗船客を乗せ11時50分の入港。平凡な生活を乱すような人のいない事を祈るばかりだ。

写真は小学校の庭に咲いたヒマワリ。寒くなったとは言え、小笠原の太陽は相変わらずのパワーだ。