小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

平凡である事の素晴らしさ

2007-11-14 17:48:36 | Weblog
この所小笠原も急に秋の気配。一週間前の最低気温が、ここ数日の最高気温といった所。具体的に言えば、最高気温25度、そして最低気温が20度位かな。そして北寄りの風のせいか、湿度も小笠原にしてはぐっと下がって、70%を切ろうかと言う勢い。

所で最近の小笠原、残念ながらあまりよろしくない話題が多い。内地でもニュースになったらしいが、先週土曜日父島を出航、竹芝に向かっていたオガマルの船内で、盗難事件に小火騒ぎがあったらしい。知り合いも乗船していて、当然の事だが、竹芝で下船の際には足止めをくらい、大変な目に遭ったようである。

小笠原で暮らし始めて、まだ1年と10ヶ月ほどだが、この島と内地の間の唯一のアクセス手段、この島の生活を支えているオガマルの中でのそういった事件は、残念でならない。まして、荷役と言う仕事でオガマルには普通の島民の人達以上に、関係深いだけになおさらである。

そしてもう一つ、たまたま我家の前にあるトレーラーハウスに滞在していた女性の旅行客が、やや心を病んでいる方だったようで、不幸にも我家もかなりその方の影響を受けてしまった。

突然我家の呼び鈴を執拗に鳴らし、電話を貸して欲しい、自転車を貸して欲しい、挙句の果てには、干してあった妻のランニングシューズを履いて行ってしまい、「わたしは窃盗犯だから、どうぞ警察に電話して」と言い出す始末。それも明け方5時前の話である。

あまり詳しい説明は差し控えたいが、我がアパートの2階の人は、ドアのポストから消火器を室内にぶちまかれ、それこそ警察沙汰になってしまった。その他にも島のあちこちで、様々な奇行があったようである。

結局診療所で対応し、詳しい事は分からないが、噂では病人と言う事で内地へヘリコプターで送り返されたらしい。

アパートの隣人と顔を合わすたびに、「ほんと、よかったね~!やっと安心して眠れる。夜ゆっくり眠れる事のありがたみ、痛感しちゃった!」そんな会話をしながら、皆ヤレヤレといった表情。

我家でも、平凡である事の素晴らしさ実感、と妻としみじみ語り合ってしまった。

さて今日はオガマルの入港日、261人の乗船客を乗せ11時50分の入港。平凡な生活を乱すような人のいない事を祈るばかりだ。

写真は小学校の庭に咲いたヒマワリ。寒くなったとは言え、小笠原の太陽は相変わらずのパワーだ。