冬を成虫のまま越冬するイトトンボが居る。
その名も「越年蜻蛉(オツネントンボ)」で、
意外と寒い時期にもその姿を見ることがある。
春めいてきたことから行動を始め、あちこちに移動することが多くなったが、
写真のオツネントンボは、ほぼ1ヶ月同じ場所に止まっている。
その存在を知っていても逆光ではほぼ見えず、
陽が当たっていても、その小さな存在を見つけるのは難しい。
発見したのが1ヶ月前で、実際にはもう少し前からこの場所に居たものと思われ、
昨年は、別の場所で2ヶ月近く同じトクサ(砥草)の先端で過ごしているのを見ている。
小さな虫が飛翔しているので、採餌行動はしているものと思われるが、
その現場は見たことが無いので、
その存在を知る人は、何気に心配しつつ、
小さな命の生命力に驚いているのである。