5年以上も使われぬままに部屋に転がっていた、
私にとってはデジカメ2代目のオリンパスC-750を処分しようと、
最後の試写を試みた。
買ったのは2003年6月ごろで発売直後。
10倍ズーム機で400万画素CCDを使ったデジカメとしては世界初で、
そのコンパクトさも世界一を誇っていた。
メーカーの希望小売価格は75000円であったから、
今の普及型一眼レフデジカメよりも高い値段であった。
というか、創世記当時のデジカメは更に高価だったのである。
レンズは非球面レンズ2枚とEDレンズ1枚を使った7群11枚で、F2.8~F3.7だった。
また、ファインダーは0.44型のTFTカラーEVFで、
最近のコンパクトデジカメが見づらい0.2型のEVFの搭載が多いことを考えると、
非常に先進的であった。
で・・・・捨てる前のテストは非常に写りが良く、
マクロ撮影においては今使っているSONY-A380よりもシャープ感があり、
被写界深度もやや深いため、立体感すら感じられる写りとなっていた。
色再現もカメラ任せながらA380より上のようである。
巻頭の写真も色彩については無修正で、縮小とトリミングのみである。
前にも紹介したクコの実だが、無修正にも拘らず赤も緑も自然な発色である。
色再現がいいので「C-750は使えるかも」と思うが・・・・・
一眼レフファインダーの明るさに慣れてしまったり、
CANON A650の変幻自在なバリアングル液晶に慣れてしまった後では、
99式小銃と自動小銃ほどの差があり・・・・・古い例えだが・・・
趣味的に使うほかは無いようである。
下の写真は購入当時に撮った都心方面の夕景色。
現在、左のゴルフ練習場のネットの右側には「東京スカイツリー」が聳えている。