逍遥の終わりが見えてきた「あびこん」付近は殆ど風が無く、
まるで春の陽気のようだった。
そんな青空の下で美味を楽しめたのは近年に無かったことで、
必ず再訪するであろうことを思いつつ「あびこん」をあとにした。
「あびこん」からは我孫子市が制定している、
ハケの道(平地と高台の崖線を通る道)八景の一つである、
「湧水の小径」を逍遥した。
ハケの道に面して野菜畑が広がっていた(巻頭の写真)。
友人の話によれば、菜の花畑とのことで、
春には毎年、一家で菜の花摘み(有料)に来ているのだと言う。
ハケの道から、息切れするような急勾配の尾根を登り、
根戸船戸緑地と上っていった。
小鳥は殆ど居なかったが、裸木の枝にキジバトのようなものを発見。
2倍ズームの約400mmで撮って確認すると「ヒヨドリ」で、
羽毛を逆立てていたようである。
根戸船戸緑地から船戸の森を経由し我孫子市街地へと抜けた。
行く手上空には積乱雲が生まれていたが、
真夏ほどの上昇気流は発生しておらず、それほどには発達しないだろうと・・・。
そんな夏雲の前を海自下総基地所属の対潜哨戒機P3Cが通過したので、
思わずカメラを向けた。
50年前は航空機整備員としてP2Vに乗り同じようなコースを飛んだ筈だが、
搭乗中は真下を見ることは余りなく、上空から手賀沼を見た記憶はない。
途中喫茶店で一日を振り返りつつのコーヒータイムを楽しみ、
コーヒータイム後は大手スーパーでウィンドウショッピング。
下の写真は高級マンション群付近に咲いていた「スノードロップ(待雪草)」で、
名前は友人に教えていただいたが、もしかすると初見の花だったかも?
スーパーを出る頃には日没となり、西の空は夕焼に染まった。
が・・・・雲の動きは早く、薄雲が下降しながら移動していた。
雲が大きく下降している時は降雨や降雪のときが多いが、
それらが夕焼で染まっていたため、
異様な雰囲気の空模様となった。
我孫子市とは隣町の柏市では土砂降りがあったようで、
路面が濡れて水溜りがあるのが、帰宅時の電車の中から見えた。
下降する雲の速さは「土砂降り」を意味していたのである。