MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

美の儚さ(ちりもみじ)

2013年12月11日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

土日は休養し、9日の月曜日は今にも降りそうな曇天、
10日は雨模様で用件のみの外出。

ということで4日ぶりの近隣ポタリング。

今日も朝から雲が多く、時折陽が射すものの、
ほんの数分間だけで写真的には余り芳しくない天候だった。

あちこちの公園を回ったがこれといった被写体も無く、
結局は大町公園の「散紅葉」を期待して大町公園へ・・・

天候のせいだろうか公園内は「鳥専カメラマン」を除けば閑散として、
小鳥の鳴声や木を叩く音が聞こえていた。


カエデの紅葉も終盤で、6割近くのカエデが葉を落としていた。


やはりカエデ紅葉の美しさは「逆光に輝く」時が最高であり、
久し振りに「太陽光が届くのを待って」撮った。
照葉紅葉も散紅葉も今が一番美しい時期かもしれないが、
その美しさは儚く、出会えるチャンスは非常に少ない。


黄葉した大きな葉と(カエデの仲間と思われるが不明)、
カエデの紅葉との競い合いも面白い。


散紅葉が絨毯状態となって、病葉(わくらば)や地衣類を覆い、
朽ち果てた木の株に数枚落ちているのも、もの寂しい。


紅葉の最盛期は人出も多く、その殆どはわいわいがやがや過ぎていくが、
人が少なくなったこの時期にこそ「侘び」「寂び」を楽しむことが出来る。


公孫樹の落ち葉も、黄色い色があるうちは「散紅葉」で、
ベンチの上に散ってもそれを掃き清める人はいないが、
時の流れに色を失えば、いずれゴミとして邪魔者扱いとなる。


あと数枚しか残っていない小枝の紅葉だが(巻頭の写真)、
小枝の先端には既に春の目吹の用意がなされていて、
儚さを演出した楓は、あと数ヶ月で新生の喜びを人に与えるのである。
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