MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

野原の冬瓜成長記

2012年10月28日 | あらかると

第一フィールドの雑草に覆われた休耕田で、
南瓜の花のような黄色の大型の花を見つけた。

黄色の花だけなら踏み入って写真を撮ろうなどとは思わないが、
まもなく終期を迎える露草の花が周囲に咲いていたので、
「黄と青のコラボレーション」的な写真が撮れるかもしれないと撮影。


で・・・やはり何の花か気になったので別の花を見ると、
花の根元に「毛むくじゃらの小さな実」が付いていた。

実が産毛で覆われているのは、
この植物の種の継続のために、
実が虫に食われないように進化したものであろうから、
人手によって消毒をしなくても完熟する可能性があるということである。


さらにその近くには、花が散った15cm位の実が付いていた。
冬瓜だった。


以上の写真は「冬瓜の花」発見時の10月4日の状況。

次に第一フィールドに出たのは、10月12日。
ものすごい成長の速さで、わずか8日間で重量的には10倍近くになっていた。


さらに9日後の10月21日に行くと・・・・・
冬瓜の近くには大量の「葱」が捨てられていた。
どうやらこの場所は、農家が規定に合わない作物を捨てているらしく、
葱の下には以前捨てられたものが腐敗し有機肥料のようになっていた。

大量の葱は選別して捨てたようには見えず、
出荷調整とかの理由があったのかもしれない。
写真左下には、完熟に近い濃緑をした冬瓜が写っている。


田舎の同級生は長男が多く農家を継いでいるものが多いが、
白菜を中心に作っているある友人の話によると、
「豊作だと箱代にもなんねーよ」とのこと。
出荷した分赤字になるので白菜は収穫せず、
トラクターで土と一緒に耕して地に返すのだそうだ。

農家が豊作で「豊作貧乏状態」になったとしても、
農政による出荷調整なら補助金が出るようであり、
したがってスーパーで売っている価格はさほど変わらないのである。

冬瓜の成長を楽しみに次に行ったのは、10月26日。
が、
下の写真の1個だけを残しすべて収穫されていた。
濃い緑色にならないと完熟とはいえないので、この一個だけが残ったのかもしれない。
たぶん次にフィールドに出る頃はこの一個も完熟するであろうから、
収穫されて残っていないかもしれない。
「冬瓜」といわれるように「冬まで」様子を見たかったのに・・・・残念!!


捨てられていた葱は先端を太陽に向けつつ育っていた(巻頭の写真)。
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