MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

塵の様な虫を撮る(猩々草の花蜜を採取する蟻、亀虫幼虫、草蜉蝣幼虫の捕食シーン)

2016年08月14日 | 写真


大町公園(市川市大町)に通じる農道で、
葉の色が美しく別名「サマーポインセチア」の「猩々草」を見つけ、
写真を撮った(巻頭の写真)。

スナップ写真的に葉の色の美しさを撮った心算だったが、
そこには、下の写真のように猩々草の花と花蜜を採取する蟻が写っていた。
目を近づけて確認しなければ見えない世界でもある。


ということで、そんな小さな昆虫の世界の一部を紹介。
一見しただけではゴミか塵のようにしか見えないが、
目を近づけて観察すると昆虫の幼体だったりするのである。

この小さな生き物を300mm(35mm換算450mm)マクロレンズで撮るのだが、
これがなかなか撮れるものではなく、
マニュアルフォーカスを基本として、ピントが合致したら直ぐにシャッターを押したり、
補助光を使って瞬時の動きを捉えたりするのである。
が、ピントぴったりの成功率は1割程度でかない。

擬木を結ぶ直径1cmほどのロープに、数ミリの虫が止まっていた。
以前撮ったことのある「チビタマムシ」のようだった。


PCでピクセル等倍でトリミングしたのが下の写真で、
小さな虫の正体は生まれて間もないカメムシのようで、
その特徴から「アオクサカメムシ」のようであるが・・・・


更に近くのロープの上では、ロープの綿で出来たようなゴミに、
上の写真と同種と思われるカメムシが包まれていた。
が・・・・
これは草蜉蝣の幼虫の巣であり(蓑虫の蓑のようなもの)、
草蜉蝣に捕食されているカメムシだったのである。


草蜉蝣の幼虫は、身辺にある苔や食べ物粕などを身に付けてカムフラージュしているが、
生息場所に寄って、その姿が異なるのも面白い。
下の写真は、錆びた鉄管の手摺にいた草蜉蝣の幼虫で、
個体の上部には牙のようなものが見えている。


下の写真は、蟷螂の脱皮した抜け殻を食べていた草蜉蝣の幼虫。
白いものを纏っているが、これは恐らく羽衣の幼虫を捕食していたと思われ、
羽衣の繊維状の食べかすを身に纏っていたと考えられる。


下の写真がスケバ羽衣の幼虫。
コメント    この記事についてブログを書く
« 真夏の蜻蛉達(猩猩、夏茜、羽... | トップ | 「野葡萄の花粉を食べる金毛... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。