MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

曼珠沙華咲く

2012年10月03日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

21世紀の森と広場の曼珠沙華(彼岸花)がほぼ満開状態になった。

今年は9月下旬まで猛暑が続いたため、
通常なら秋の彼岸ごろに咲く曼珠沙華の開花が遅れていた。

秋の虫は日照時間の短縮を感じて鳴き始めると言うが、
植物は気温の変化によって左右され、
桜や梨の花は暖冬になると、
花の開花に必要な「休眠打破」が行われないこともあるという。

曼珠沙華は球根で増えるため、
人為的に植栽されたところにしか咲かないが、
里山の際などに1、2輪咲いているのを見ると、
妖しさとともにもの悲しさを覚える。

木漏れ日の中の曼珠沙華


野草園にある手入れされた曼珠沙華の群生。


田圃の畦道に咲く曼珠沙華。
曼珠沙華はリコリン、アルカロイドを含むので有毒であるが、
その毒を利用して土竜避けのために畦道に植えられたという。
ということは
この光景が本来の姿なのかもしれない。(巻頭写真も)


稲架(はざ・はさ)架けされた稲には、
100羽近くのスズメが集まって稲穂を啄ばんでいたが、
これは毎年のことで食用というよりは「教育用展示」のようである。

昨年はカメラを構えた瞬間、善良なおじいさんに追われてしまった為、
撮影できなかった被写体でもある。

まあ、おじいさんの時代には「米一升汗一升」と言われていた筈だから、
実りは「宝」そのものであり、
少しだってスズメに食べられる訳にはいかないのである。
そこで、長い間忘れられていた、
「稲を食べるスズメを見たら追い払いなさい」という、
おじいさんの青少年時代の記憶がフラッシュバックしたのかも知れない。

スズメのほうも追われるたびにDNAに書き込まれ、
「米を食べると追われる」ことを認知していて、
稲に群がっているときは必要以上に警戒心が強い。
ということで・・・
もう少し寄って撮りたかったが、
私が寄って来るのを確認したスズメの半数が逃げ、
残った半数も警戒体制をとっていて、これ以上近寄れなかった。
下の写真に写っているスズメが、
「何気にカメラ目線」なのはそのためである。
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