巻頭の写真も下の写真も昨年秋のもので、
ススキや幼木のヌルデやウルシの紅葉が見られた草原である。
が、今年は成木を残しすべてが刈り取られた。
福島原発事故後比較的高い放射線量が検出された「21世紀の森と広場」だが、
これらの刈り取りも放射線量軽減処理のためなのかも知れない。
刈り取られた草木や落葉類は一箇所に集められ、地中に埋められていた。
下の写真の畑の向こう側は(茶色い土の部分の先)葦や、
ススキ、萩、葛などが生い茂っていて、
そこには、数々の蝶や昆虫などが生息していた。
下の写真は今年の7月に撮った遊歩道の写真だが、
右側の雑草地帯が、上記写真の畑との境にあったのである。
雑草地は虫たちの生態を観察したり写真を撮ったりするには都合のよい場所で、
有る日に会った少年は、数匹のオオカマキリを捕獲していて、
自慢げに私に見せてくれた。(子供が虫を捕獲することは禁じられていない)
だが今は・・
刈取られた跡に虫たちの姿を見ることが出来ない。
どこに行ってしまったのだろうか?
来年は再び雑草で覆い尽くされるものと思われるが、
放射線物質を吸収するといわれる「ひまわり」で一面を覆い尽くすのも一方法ではないかと思う。