MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

万緑の野を翔け昇り (写真短歌)

2017年06月09日 | 写真短歌

水田地帯の農道をポタリングして居ると、
にわかに雲雀の鳴く声が届いた。
しかも、
広々とした水田地帯を一羽だけが気持ちよさそうに、
長々と思う存分に囀っていたのである。
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揺蕩ふ流るエゴの花(写真短歌)

2017年05月27日 | 写真短歌

エゴの花があちこちで落花期を迎えている。
純白の美しい5弁の花は、
遊歩道に散れば踏まれて星のごとくとなり、
水面に散れば銀河に煌く星のごとくに漂う。

公園の湧水の流れに落ちた写真のエゴの花は、
湧水の少なきゆえに遅々として流れていた。
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幼子やがて母に抱かる

2017年04月08日 | 写真短歌

春の野で散歩をしている親子連れに出合った。
幼い女の子はまだ2歳半とかで、
母に手を繋がれて土手の草叢の上をよちよちと・・・・。

幼子は暫く歩いていたが、畦道に入ると疲れたのか母親の胸に抱かれていた。
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野の菜花 (写真短歌)

2017年03月31日 | 写真短歌

春の野をポタリングや逍遥をして居ると、
野草を採取している人を見かける。

数年前、江戸川をサイクリング中に、
菜の花の咲く土手で採取している人を見かけ、声を掛けると、
「春の野草は美味しく、体にもいいのよ」と・・・
さらに「苦味はあるけど、その苦味が薬なのよ」と。

川土手や野原には、野生化した小松菜や芥子菜などが生えている。
そしてその味は、市販のものよりも「エグミ」はあるが、
天ぷらなどにすると、そのエグミが味深く美味に変化するのである。

最近は「野草摘み」が春の楽しみの一つとなった。
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越年蜻蛉は今日も動かず(写真短歌)

2017年03月27日 | 写真短歌

冬を成虫のまま越冬するイトトンボが居る。
その名も「越年蜻蛉(オツネントンボ)」で、
意外と寒い時期にもその姿を見ることがある。

春めいてきたことから行動を始め、あちこちに移動することが多くなったが、
写真のオツネントンボは、ほぼ1ヶ月同じ場所に止まっている。
その存在を知っていても逆光ではほぼ見えず、
陽が当たっていても、その小さな存在を見つけるのは難しい。

発見したのが1ヶ月前で、実際にはもう少し前からこの場所に居たものと思われ、
昨年は、別の場所で2ヶ月近く同じトクサ(砥草)の先端で過ごしているのを見ている。

小さな虫が飛翔しているので、採餌行動はしているものと思われるが、
その現場は見たことが無いので、
その存在を知る人は、何気に心配しつつ、
小さな命の生命力に驚いているのである。
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