ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

夜行列車で8時間

2007-10-13 | 海外&ルーマニア・マラソン大会
土曜日のヴゥルチャでの大会を走り終えた後、予定通りダーリンはその足でティミショアラへ向かい、私はラン仲間の車でブカレストに戻りました。途中から雨が降り出し、ブカレストも雨、時刻は夜7時過ぎですがあたりはすでに真っ暗。

気分を切り替えるために途中のスタンド・バーでSilva (=黒ビール)を一本~いつもの店番さんに今日の賞状を見てもらいます。明日の私の予定は3.7キロのクロスです。
 
家でリュックサックの荷解きをし、ゆっくりホット・バスにつかりながら考えるのは明日のレースのこと。体調整わずスピード練習が出来なかったわたし、3.7キロのクロスを追い込んで走るのはちょっとつらいです。42キロをある程度のペースで走るほうがいまの私に向いている・・・そう思い始めたら居てもたってもいられなくなって、もう一度荷造り。ブカレスト23時45分発の夜行電車に乗れば、明日の朝8時にティミショアラに着くのです。
 
ティミショアラに到着しているだろうダーリンに電話してみました、「ティミショアラヲ、走リタインダケド。」~「ティミショアラハ、遠スギル、予定通リ、ブカレストデ、クロス・ペトロムヲ走ルコト。」、「デモ、マラソンノ方ガ、楽ニ、走レルト思ウ。。。ブツブツブツ(=文句を言っている)。。。」、ダーリンは受け付けてくれません。
 
夜の10時前になってお姑さんに「コレカラ、ティミショアラニ行ッテ来マス。ダーリント、向コウデ合流シマス。」と申し出ると何がどうなっているのか判らない様子。それでも冷蔵庫から食べ物を出して下さり「コレモ、持ッテ行キナサイ。」~食べ物は最低限に持っていたので「大丈夫デス、行ッテキマス。」

「寒イカラ、モウ一枚、着テ行キナサイ。」~この秋一番の冷え込みが予想されているこの週末、きょうからブカレストの一般家庭に暖房具用のお湯が供給されています。ブカレストの一般的な暖房具(calorifer、カロリフェール)の様子はこちらから

外気温はすでに5℃になっています。一人で傘を差し、3時間程前に戻ってきた道をたどり地下鉄駅に向かいます。ガラ・デ・ノール(=ブカレスト北駅)から夜行でティミショアラへ。身体を少しでも休めたいので簡易寝台で。



ワインを500mlのボトルに詰めて持ってきました、少しずつ飲みながら布団にもぐりこみ、思い浮かぶのは明日のレースだけ。私にとっては2度目となるティミショアラ・マラソンです。


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20キロレースの翌日は?

2007-10-13 | 海外&ルーマニア・マラソン大会
20キロのレース途中で考えていたのは、脚の状態、体調。明日、また走れるだけの脚を残しておきたい、走れるならば42キロを走りたい、と考えるようになっていたのです。ゴール後に「私モ、ティミショアラデ42キロヲ走リタイ。」とダーリンに訴えますが、「予定通リ、クロス・ペトロムヲ走ッテ、(賞品の)ガソリンヲ、ゲットスル事。」と取り合ってもらえません。
 
走る距離が短くて賞品をもらえるほうが楽である、という考えなのです。でも今の私にとって3.7キロを走るのと42キロを走るのでは、42キロのほうが楽なような気がします。3.7キロのレースには同年代で1500mを4分54秒で走るイレアナが参加してくることは必須、私には勝ち目はありません。勝ち目云々、よりもスピード練習をしていなかった私、この距離を追い込んで走ることが出来ません。
 
でも一緒にいたラン仲間のマリアンもビクターも「20キロ+42キロハ、ハード過ギルヨ。」とマイダーリンの応戦に廻り私はしぶしぶ承知。マリアナと一緒にブカレストに帰ることになりました。

ビクターはティミショアラでハーフ・マラソンを走ることにしていて、ダーリンと一緒にマリアンの車で途中のスラティナまで送ってもらうことになっています。あ~、私も行きたいな~、ルーマニアの西の都市・ティミショアラ。
 
そうそう、至れり尽くせりのマラソン大会でしたが、ワン・ウェイのゴール後スタート地点まで選手の搬送なし、公共の交通機関を利用して戻ることになっています。

マイ・カーで来ていたほかの選手達はコーチが車を移動させたり、また、主催者に車の搬送を依頼したりしていたのですが、それを知らなかったマリアナと私だけが乗り合いバスで戻ります。走ってきた道をもう一度たどりながらオルネシュティへ。私が1時間29分で走った道をバスは約40分、3.5レイの旅でした。エントリー代はもちろんタダ。
 


上の写真はヴゥルチャのオートガラ(=バス乗り場)。ここから市内循環バスも出ているし、この地方を縦断する形になるトゥルグ・ムレシュ~シビウ~ヴゥルチャ~クライオヴァ間のミクロ・ブース(=乗合小型バス)も出ています。クライオヴァまで行けば、国鉄でティミショアラまで移動できるのですが・・・。

(クライオヴァ行きのバスの写真を取っているということはまだ未練が残っている・・・)




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ヴゥルチャへの20キロレース

2007-10-13 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


今回の20キロレースは、ホテル・オルネシュティ前をスタートしてぐるりと町をひとまわりしてからヴゥルチャへ向かうワン・ウェイ。山間の町から緩やかに下っていくスピード・コースです。5キロごとの給水・バナナと距離表示、最後は200mほど短い、と言うことを前日のオフィシャル・ミーティングで聞いています。
 
男子も女子も若手が多く、ルーマニア・チームのロゴ入りのユニフォームです。何人かブカレストからの知り合いも来ています、声を掛け合いながらスタート地点へ。いつもならばなるべく前に並ぶようにするのですが今回はさすがに遠慮して最後尾から、といっても100人ほどなので知れています、アナも最初から飛ばすタイプではないので後のほうに並んでいます。
 


気負ったスタート、前方に並んでいる選手数名にフライングがありやり直し。マラソン大会でフライング→やり直し、と言うのも珍しい、それだけエリート選手は気合が入っているんですね~。
 
ドン、とスタートしてドスン、と出遅れ、いったいわたしの後に何人いるんだろう、と少し気になりながら走り始めます。女子選手が何人前にいるのかもまったくわかりません、ほどなくしてアナの背中も離れていき、前後に選手はいるものの一人で走っていました。
 
すると後から「頑張って。」と一人の若手女子選手に追いつかれました。見覚えのある彼女、そして日本語~昨夏、ルーマニア選手権を見に行ったとき10,000mに参加していた女子選手で、日本の高校に陸上留学していたとのことで日本のランニング大会のTシャツを着ていた彼女です。陸上好きのわたしのことを覚えてくれていたんですね~。
 


無理をせず走りきれるペースでゴール地点まで、途中のいくつかの集落では子供達もお年よりも沿道に出て声援を送ってくれます。「ジャパン!」と歓声を上げてくれる子供たちとお手てタッチをしながら走り、途中3人女子選手を追い抜き、下りのワン・ウェイコースと言うこともあり、あっという間にヴゥルチャに到着。
 


ゴールで着順札をもらい、着順判定係へ。「11位デス。」、ありゃ、11位、急に欲が湧いてきましたが遅かりし。10位まで200レイの賞金がもらえるレースだったのです。ダーリンにも「何故、前ノ選手ヲ数エナカッタノ?ヒトリ前ノ選手ハ、見エナカッタノ?」と言われましたが、スタートで余りにも出遅れ、前に何人女子がいるのかもわからないし、順位を気にせずに走ってしまいました。まあ、いいや~。
 


ゴール後にも野菜たっぷりのサンドイッチが用意されていました、「僕、5個モ食ベチャッタ。」とラン仲間のカタリンは1時間14分でゴール。私も2個、食べてしまいました。コース途中では食べることが出来なかったバナナもあれば良いのにな~、ありゃ、また欲深い~~。
 


アナは女子総合で6位入賞。上の写真はベテランの部の3人。マリアナも3位入賞。表彰式のプレゼンテーターにルーマニアの現役ランナーも来てくれていました。地元出身のクリスティーナ・カサンドラ(Cristina Casandra)選手、この夏の大阪世界陸上の女子3000m障害で6位入賞の選手です。



VIPはすぐに姿が見えなくなり、記念撮影が出来ずに残念!でもこのような経緯から若手養成のため、このヴゥルチャでロードレースが開催されるようになったそうです。ルーマニアでもマラソンが盛んになるといいですね~。


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鉱泉の保養地オルネシュティ

2007-10-13 | バカンス・山へお出かけ


この街はBaile Olanestiと地図にも載っているように鉱泉の湧く保養地。いくつもの泉がありそれぞれに効用があります。でも、自然の水で保存がきかないので毎朝毎晩、汲みたての水を少しずつ飲まないといけないとのこと、保養宿(=リゾートホテル)に泊まって毎日、水を汲みにやって来る人もいます。
 


私もマラソン前の水分補給に、早朝水を汲みにいきました。上の写真は泉までの道。
 


朝の空気と色づいた黄葉、気持ちよく散歩できます。もっと奥の方にも泉が湧いているのですが、早朝ジョグの時間の都合で一番近いところへ。
 


泉は何箇所もあって、それぞれに番号が付いていて効用が異なります。
 
 

水を汲みに来る人のためにきちんと整備され、トンネル状に屋根も付いています。
上の写真、3つ、水汲み場が写っていますが、ここには10箇所くらいの水汲み場が続いています。
 


ひとつずつの水に番号が付いていて、成分が書いてあります。
 


私達は初めて訪れるのでどれがいいのかよく判りません?~一番人がたくさん集まって汲んでいる水を頂いてきました。これをマラソンの給水にすればいいかな?~初めて飲む人はおなかがゆるくなることもあるから注意、と教えてもらいました。
 


散策道で見かけたワンコの兄弟達。この辺りの水を飲んでいるせいか、毛並みもつやつや。私達も良い走りが出来るといいです。


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