ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

途中ワープでゴールに横入り

2012-10-29 | 海外&ルーマニア・マラソン大会
 

完走すれば入賞となったポドゴリッツァ・マラソン in モンテネグロ、途中経過で7位、と知らされていたものの、ゴール後の成績発表は8位。これでもぎりぎり入賞だし、通過地点での数え間違いに違いないと思って、あまり気にしていなかったけれど。レースの経過を振り返ってみると、腑に落ちないところがあったのです。
 
午前10時、フルとハーフの同時スタート、雨も降っていたし込み合っていたので、前にどれくらいの女性ランナーがいるか、見ている暇はありません。ただ、私と同年代の女性ランナーは前にはいなさそう、それだけを確認しながらスタート。目標は年代別優勝。
 
小雨のうちに距離を稼いでおきたい、との思いもあってやや速含みのペース。しばらくしてベオグラードからの道中で知り合ったセルビア女性ランナー、リディアが私を抜き去っていきました。ランナーにしてはややぽっちゃりしているけれど、昨年この大会を3時間12分で走っている彼女、その脚どりからして今年も好タイムが期待できそう。5キロ地点をおそらく22分かからずに通過している様子。ここまでは彼女の背中が見えていました。
 
彼女を追わず、自分のペースで走ることにした私、ハーフ通過まで男子グループと一緒。前に女性ランナーは一切見えず。周りにも女性ランナーは居らず。暴風雨が吹き荒れるようになって一人の女性ランナーを抜きました、ナンバーカード15番。若いナンバーでエリート選手らしいけれど、道路脇を歩いていました。

あとで確認すると、その人はルーマニアのダニエラ・チルラン、2008年のベルリンマラソンでも入賞しているエリート。が、今大会では残念ながら途中棄権。雨風の中抜いていったので、そのときにはその人がダニエラであることがわからなかったけれど、私はもちろん彼女を知っているし、彼女も私を見知ってくれているはず。
 
その後、私もモチベーションを失い、とぼとぼ走り歩きしていたところ、32.5キロ地点で「女性7位」の声がかかり、この順位を死守すべくゴールへ。でも、ゴールでは8位。スタート後5キロまでに私を抜いていったリディアは3時間16分のタイムで6位入賞。私とリディアの間に、もう一人、女性ランナーがゴールしていたのです。
 


言葉を交わすようになっていたリディアに、ゴール後、たずねてみました~「私を抜いたあと、何人、女性ランナーを抜きましたか?」、「一人だけ。15番をつけて、歩いていたわ。エリート選手できっと最初のペースが速すぎて、維持できなくなったのね。」、私もその15番の女性ランナーを抜いています。となると、私とリディアの間に女性ランナーはいないはず?なんだかおかしいなあ??
 
私のゴールタイムは3時間36分だけれど、雷雨がやってくる前の中間点までのペースはゴール予想3時間20~25分のペース。7位に入った女性ランナーは3時間23分なので、同じようなペースで走っているはず、どこかで姿を見ていてもいいと思われるけれど、その形跡、なし。
 
レース後、17時の公式成績発表で貼り出された記録表、ワタクシ、マドモワゼル8位。同時に8位入賞の100ユーロ(税引き後手取りは91ユーロ)を受け取り、帰路につくことに。18時半発の夜行チャーターバスでベオグラードまで送ってもらえるのです。そしてそのバスの中で配布された成績表は。
 


マドモワゼル、7位に繰り上がっています。やっぱり、7位だったんだ。どうなっていたのかな? 地元ランナーともいえるリディアにもう一度、聞いてみました。

「最初、7位と発表されたモンテネグロ女性ランナーは、ワープの常習犯。途中で車に乗り、距離を稼いでゴールに走りこむ。さも42キロを走ってきたかのように、疲れた様子で演技するのよ。」・・・唖然!こんなことがありえるんだ・・・。
 
どこかで誰かが見ていてクレームがついたのか、途中経過のナンバーカードチェックで未通過の地点があったのか(この大会はAIMS公認レースですが、記録計測チップを使用していません、計測は手動・途中経過のナンバーカードチェックも目視による記録)、完走者から排除されたいきさつはわからないけれど、彼女の成績は「DNF」。これにも納得いかない、フェアープレイを怠ったのならば「失格」のはず。


 
ここで問題が残りました。17時の成績発表をうけて、賞金が授与されています。私がいただいたのは8位入賞としての賞金(額面100ユーロ)。「失格」したランナーは、この時点で7位入賞の賞金を受け取っていたのです。

7位に訂正されたワタクシ、マドモワゼル、7位入賞としての賞金(額面200ユーロ)を受け取れるよう、ルーマニア帰国後交渉中。受け取れなかった場合には、上位団体であるAIMSに提訴することも出来るはず。AIMSサイトに掲載されているリザルトはこちらから。
 
そこまでおおごとになってほしくないし、こんなことが実際にありえるのが不可思議としか思えない、日本人ランナーのマドモワゼル。ヨーロッパ参戦して8年になりますが(2004年フランスでのTPC大会が初ヨーロッパ)、時おり予想も出来ないことが起こるのがこの地なのかなあ・・・。


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