ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

陸路で国境越え

2012-10-26 | お出かけ先のナイススポット

 
モンテネグロを目指して陸路で移動することになったマラソン遠征チーム、ひとまずブカレストから夜行寝台で11時間かけて到着したルーマニア西部最大の都市、ティミショアラ。23年前の12月に、ここの市民たちによるチャウシエスク政権への抗議デモが、治安警察に武力鎮圧されたことによりルーマニア革命の発端となったことはあまりにも有名。正教会の建物やヴィクトリア広場など見所もあるけれど、すでに何度も訪れているし(~ティミショアラ・マラソンに3度参加)、今日のところはコマを進めることが先決。
 


直通列車の無くなったブカレスト~ベオグラード間。ティミショアラとセルビア北東部の国境都市ヴォルシャへも、一日一往復だけ。約70キロの距離をどうやって移動するか・・・ヒッチハイクも手段の一つ、と考えあぐねていたけれど、素晴らしいアレンジメントがありました。



我々のリーダー格、イリエ・ロシュ氏の旧友がティミショアラに住んでいて、彼が自家用車で国境越えを手伝ってくれることになっていたのです。総勢5名の私たちを運ぶには車2台必要、知人にも声をかけ、ちゃんと用意してくれていました。現在は年金生活のイリエ・ロシュ氏は、もと軍隊所属。軍隊学校時代の旧友、30年来の友人とはありがたいものです。
 
ティミショアラでの用事は、セルビアの通貨ディナーラを入手するだけ。が、隣国であるにもかかわらず駅前にある主要銀行でのセルビア通貨の取り扱いは無し。両替商のみ。ここでの両替レートは50レイ=1000ディナーラ。事前に調べておいた為替レートでは、50レイ≒10ユーロ=1240ディナーラのはずなのに、ここ以外でディナーラを買うことは出来ないので殿様商売。ブカレスト市内の主要銀行でもディナーラの取り扱いは無し。
 


というわけで、初めてにしたセルビアの通貨。セルビアに到着したらすぐにバスに乗らなければならないので、バス代くらいのディナーラは必要。ひとまずもっての為替レートは、ルーマニア・レウと日本円との為替を鑑みて1000ディナーラ=1100円ほど。これは判りやすい、桁数が同じ。
 


車は順調に進み、ルーマニア側の国境、Moraviţa(モラヴィッツァ)。陸路で何度か国境を通過したことがあるけれど、高速道路の料金所のような感じでパスポートコントロールの建物があるだけで、国境線沿いに塀が設けられているわけではありません。ここでも同様。
 


『STOP:国境での贈収賄』、この黄色の看板がやけに目立ちました。こんな看板が堂々と掲げられているということは、贈収賄が横行しているということ。ルーマニアはEU加盟国、セルビアは未加盟国。この差はとても大きいのです。国境での贈収賄の習慣がなくならない限り、ルーマニアのシェンゲン協定発効は難しいと言われています。
 
ルーマニアのパスポートコントロールを超え、しばらく車を走らせてセルビアのパスポートコントロール。双方でルーマニア人はIDカードの提示だけで簡単に国境通過。私は日本のパスポートを提出して出入国スタンプを押してもらいます。マイダーリン、「スタンプのコレクションに。」とパスポート持参。EU加盟国はEUの統一様式の出入国スタンプですが、未加盟国はその国独自のスタンプ。文字もその国独自。
 


そして入国したセルビア。国境の都市はヴォルシャ。車でここのオートガラ(=長距離バス発着場)まで送ってもらい、国境越えのひと仕事完了。ここで私たちを下ろした旧友さんたちは、またルーマニアへ戻っていきました。片道1時間半くらいの道のり。

実は、2台の車には奥様と子供2人もドライブがてら同乗。でも、子供はまだIDカードを持っていない年代なので、国境越えにはパスポートが必要。パスポートを持っていなければ国境を越えられません。ルーマニア側の国境モラヴィッツァで奥様と子供2人を下ろし、この3人は車がセルビアから戻ってくるまで、コントロール以外何も無いそこで待っていてくれたのです。ほんとうに感謝。
 


ベオグラード行きのバスはすぐの発車で、あわてて飛び乗るくらい(乗車賃720ディナーラ+荷物預かり30ディナーラ;バスのおなかに荷物を預けた場合)。とりあえずこれに乗れば、110キロほどの移動でセルビアの首都へ。ひと安心でベオグラードの姿が見えてくるまで眠りこけ~、~無事ベオグラード到着♪



続きの行程:
主催者手配のベオグラード発ポドゴリッツァ行きのチャーターバスは、23時30分、新市街のSava Centerから乗車。それまでの数時間を旧市街ウォーキング観光で過ごし、この都市の印象は『大都会』。また折をみてご紹介。マイダーリンは昨年のベオグラード・マラソンに引き続き、2度目のベオグラード。市内名所をツアーコンダクターしてくれました。

サヴァ・センターは大きな市民ホールで、ここのどこからチャーターバスが出るのだろう、と一瞬不安になったけれど、マラソンランナーらしいグループを見つけ話しかけたところ、地元ベオグラードのランナー。ポドゴリッツァ・マラソンに毎年参加しているらしく、バスがどこから出るかちゃんと知っていて、案内してくれました。ここでもまた、ひと安心。チャーターバスの到着を待つ間、集まってきたランナーたちと自己紹介・マラソン談義で盛り上がったことは、言うまでもなし♪ 


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