本日、カリフォルニアのスペクターオフロードの追憶の掲示を見て知ったのだが、石川雄一氏が4月22日に他界されたとの事。手元には幾らかのCCVの雑誌があるが対象となる四駆についての記事はどれも雑誌と言うには軽すぎる表現であり専門誌、あるいは事典という感覚である。氏が関わった文章は非常にプリサイズ(詳細)である。これは氏の持ついい意味でのカリスマ性であり、それらは深い洞察力が活字となったものであると感じる。石川氏は四輪駆動ジャーナルを通じて自らが好しとする四駆の世界を創りあげた。我々は氏の文章が理解出来、それを通じて四駆の世界が理解出来るという恩恵を受けている。ある意味、石川氏は使命を持った人物であり、その使命を全うされてこの世を去って逝かれた存在であったと思っている。今後、氏が残した文章に目を通す機会毎に、石川氏はそれらの人々の中に共に生きていくのであると確信している。
30年経った今、この原稿を書いていてフト思ったが何気なく書いている 『創刊』という言葉だが本当は重い意味があると思う。当時も今も自動車雑誌に限らず星の数ほどもある雑誌の中に本当に 『創りだされた』 ものはどれほどあっただろうか。多くは大栽を繕っただけという 『作った』 ものであり模倣品も数知れない。4x4が好きな連中が集まって原稿を書き、全国の同好の志に直接に領布したというのは 『創刊』という言葉に恥じないものだった。
石川雄一、2007年9月4x4マガジン30周年記念の寄稿より。
石川氏の冥福を御祈り致します。
REST IN PEACE