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" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

ワイルド サハラ

2014年11月02日 | EXPEDITION

 

 今期号 (Fall 2014) のオーバーランドジャーナルに紹介されているのは、ランドローバーを駆ってエジプト深部の東サハラ砂漠地帯 (The Great Sand Sea) を走破した体験談である。この投稿を読むと、現在におけるエジプトでのサハラ砂漠の旅は依然として敷居が高いと感じた。

 

 

  エクスペデッションの旅に使用したのは5台のランドローバーディフェンダー110TDI, と1台の130である。面白い事に彼らが使用するランドローバーには全て ステラ とか レロイ などと愛称が付けられており、彼らはその名前で各自のランドローバーを呼び合っている。これは英国の風習なのだろうか?と思った。ランドローバーは66ガロン(250リットル)の燃料タンクを備えたヘビーローディングで総重量は約3トンに及ぶ。

 

 

  参加者は外国人を含む。エジプトに拠点がありサハラ砂漠の旅をランドローバーを駆って行うサンドローバースのメンバー達である。この2500マイル(4000キロ)に及ぶ数週間のエジプトとリビアとスーダンの一部を含むサハラ砂漠紀行の参加者は全員砂漠での自動車旅行の経験者達であるが、エジプトの行政機関から Desert Pamits (サハラ砂漠走行許可書)を取得する為に警察官とミリタリーエスコート(ガイド)そして10人の武装軍人(用心棒)を、2台のランドクルーザートルーパーと共に雇わなければならない、という負担がある。国の事情もあるが、サハラ砂漠内部地域では無法状態で、国境を跨いでの武器などの非合法な取引行為や人質を得て身代金を要求する窃盗団などが跋扈しているらしい。

 

 

 大砂漠で事故が起こる。夜間走行時に砂に足を捕られて3トンのランドローバーがロールオーバーを起こす。ドライバーは急遽カイロにある病院に送られ手当てを受ける事になった。

 

 途中でハイヤーしたトヨタハイラックスがパーティの最後を走っており、機関銃を後部に乗せた自警団の駆るランクル70系ピックアップの8人組に追跡され、威嚇射撃を受ける。サハラ砂漠の旅では実際に命の危険が伴う様子である。

 

 

  重装備のトルーパーは時に柔らかい砂に行く道を拒まれる。警察やガイドが同伴し、ミリタリーが護衛していたとしても何が起こるかは分からない。まさに東サハラの旅は現在も危険の伴う冒険である。

 

 サハラ砂漠の旅は金銭的にも精神的にも重いものであると感じる。勿論、肉体的にもキツイ事であろう。楽しい旅といったものではなく、何か大儀がなければサハラエクスペデッションは行動に移せない。世の中にいくら性能の好い四駆が存在したとしても、それはサハラを走る事とは無関係である。サハラ砂漠をなめてはいけない、と知らされる投稿であった。サハラの西側、モロッコアルジェリアはもう少しましかも知れない...が、いずれにしろ大砂原(サハラ)の旅は何が起こるかは分からない。

 

ただ、忘れる事が出来ない旅になった事は確かである。

 

 太古のサハラ砂漠は海であった。また8000年程前は緑豊かな土地であった。その時代の化石や人の文化の痕跡を見つける事もサハラ砂漠の旅の大きな魅力であるようだ。

 

コメント
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