リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

夕方になってから思い出した2人の記念日

2022年05月13日 | 日々の風の吹くまま
5月12日(木曜日)。🌧☁🌧。午前4時。せっかくよく眠っていたのに、ガラガラ、カラコロという音で目を覚まされた。どこから来るのか、断続的にガラン、カラカラ。みんなが寝静まっている時だし、発生源は建物の中ではないという感じ。起き出してトイレに行ったら、頭の上の換気扇からカラコロ。ダイニングに出て、ルーフデッキの方を見たら、コンタクトを外していてよく見えない目に何やらデッキの隅で動き回っている黒いもの。おそるおそるパティオドアを開けて覗いたら、あは、転がり回る空のポットがぶつかり合ってカラコロやっているじゃないの。それほど強い風ではないけど、デッキの隅に吹き当たると渦巻いて勢いを増すので、空のプラスチックのポットはひとたまりもない。放っておくと近所迷惑だしと、思い切ってデッキに出て回収していた(8個!)ら、カレシが起きて来て「何してんの」。あのねっ、吹きさらしのルーフデッキには軽いものは置いちゃいけないのよっ。「思いつかなかった」とカレシ。もうっ。

空のポットを中に取り込んで、何とか寝直したけど、早く目が覚めたカレシに起こされて8時前に起床。今日会うことになっているハイディから、雨だけど大丈夫かとメールが来たので、こっちはそれほど降っていないから、予定通りに行くよぉ。帰りは3時過ぎになりそうで、カレシはひとりでウォーキングに行って来ると言うので、先週のように後で居眠りして食べ損なわないように、サンドイッチを作っておいて、長靴を履いて、じゃあ、行って来るね。南の空はけっこう明るいから雨が止むかもと期待しつつ、しょぼしょぼ雨の中を駅まで20分。ホームに上がったら、次の電車が来る時間を知らせる表示板に「遅延」。何なんだよ、もう。それでも、2、3分で「あと1分」の表示が出て、電車が入って来たので、ほっとして乗ったけど、ドアが閉まって発車するのにさらに3分。何だかもぐもぐとアナウンスがあったので、ハイディに何かの事情で電車が遅れて来たと連絡メール。実際には約束の時間に5分遅れただけだっとけど、バンクーバーは本降りの雨。

駅から道路を渡ってすぐに科学館の前で待っていたハイディと合流して、いつも行くコーヒーショップまで。布製のバッグは濡れないようにアノラックの中にカンガルー式に抱えていたけど、着いた時にはストラップは絞れば水が垂れそうなほどぐっしょり。ハイディがコーヒーと巨大なクッキーをおごってくれて、ワタシは印刷して来たPuddlesの第1話を渡して、感想を聞かせてね。後はPuddlesの構想を聞いてもらって、ハイディがドラマターグを務めた作品を教材にした演劇ワークショップの成果を報告して、キャラクターの分析を翻訳テクニックとしていかに応用するかを論議して、ハイディがペットの猫の首輪に小鳥が近づかないようにする派手なフリルをつけた話や、クルーズの話や地中海の旅で得た自分なりの世界史観の話。とにかく話が弾んで、あっという間に2時半。オフィスに戻るハイディと駅の手前でハグして別れて、今度は遅れずに来た電車に飛び乗ってわが家へ。電車を降りたらかなりの降りようだったので、駅の下のバスターミナルへ。バスに乗るのはまさに2年ぶりで、帰り着いたら3時半。

すぐにマティニの時間になって、ふと思い出した。今日はスーツケースを3つ持ってカレシと一緒になるために太平洋を渡って来た日なんだった。今日で満47年。来年は晴れてクリスマスケーキになったワタシが夏休みに遊びに来ていて、会わないはずだったカレシと会ってしまった運命の日から50年。うはぁ、もう半世紀も昔の話なんだねえ。でも、50年というよりも半世紀というと、何だかずっとドラマチックな感じがするねえ。うん、結婚なんかまっぴらだったはずのワタシが恋に落ちてしまったんだから、何たること。若かったんだよねえ。それでは、街一番のカレシのマティニで、2人暮らし47周年を祝って、かんぱぁ~いっ。