5月15日(日曜日)。🌧☔🌧。また雨だ。それも今日は本気の雨。バルコニーの気温は10度で少し上がって見えるけど、たいたいは天気サイトの気温より2、3度高いので、異常低温に変わりはなく、外に出ると寒気がじわっと沁みて来る。消滅するはずだったラニーニャ現象が予想に反して頑固に居座っているからだと言う説もあるけど、どうなんだろうな。けさのガソリンスタンドの表示は何ときのうから6円も上がって234円。我が家のミニカーでさえタンク(40リットル)いっぱいで9千円以上。よく見かけるレンジローバーのは105リットルだそうだから、2万5千円くらいかな。そこら中を走り回っているメタボなSUVも似たようなもんで、1回給油しただけで懐具合は寒波襲来と言う感じだろうな。だからってEVに買い替えようとしても、納車は1年先とか何とか言っているからねえ。
ラジオでは、プロホッケー(NHL)のトロント・メープルリーフスが18シーズン連続してプレイオフ第1回戦で敗退したと、DJ氏がうれしそうにしゃべっていて、朝っぱらから大笑い。まあ、バンクーバー・カナックスなんかプレーオフにさえ出られなかったから、トロントが「またもや」1回戦でおしまいというのに、やぁ~いと手を叩いて留飲を下げているというところ。トロントとバンクーバーは別にライバルでも何でもないんだけど、カナダ西部のBC州やアルバータ州は東部のオンタリオ州が嫌いで、オンタリオは西部の州をいつも上から目線で見ているから、ある意味で地政学的な関係が都市名を冠して優劣を競うプロスポーツに対抗意識として反映されているわけ。まあ、そういうのはどこの国にもあるもので、地中海の旅でも実感したことだけど、歴史的な関係に根差した反感や不信感、対抗意識はかなり根が深い。もっとも、そういう感情は個人の間でもごく普通にあることなので、それが社会や政治に反映されているということかもしれない。特定の個人を嫌いと公言すると何かと問題になるけど、プロスポーツのチームや政治家なら嫌いだと言っても糾弾されることはないから、手っ取り早い「はけ口」になっているんだと思う。
プッチンのウクライナ侵略はどうやら潮目が変わりつつあるような感じで、フィンランドとスウェーデンが軍事的中立を捨ててNATOに加盟する決心したというニュースをプッチンはどんな気持で聞いたんだろうな。最初は「しかるべき報復を覚悟しろ」みたいな威勢のいいことを言っていたけど、フィンランドの大統領が直接表明したら「二国間関係に有害だ」とか何とか。フィンランドとロシアはカレリア地域の帰属を巡って歴史的に綱引きをして来ているから、フィンランドが中立を捨てたのは勇気のいる大英断だと思う。プッチンは何かとすぐに報復するとか後悔するぞとか脅しをかけているけど、そのあたりは中国でニタニタ見ているシーじじと同じ思考回路だな。つまりは、政治も歴史も人間が動かすものであれば、国家とか社会というフィルターを取り払ってしまえはその発想は砂場のいじめっ子と変わらないってこと。まあ、シーじじの方が、国内のコロナ退治で手一杯で表立って関わらずに済んでいるという幸運もあるかもしれないけど、プッチンより一枚上手という感じがする。
イギリスのガーディアン紙やアメリカのニューヨークタイムズ紙を読んでいると、プッチンはウクライナに投入した戦力の3分の1をすでに失ったと言われるし、時代遅れな渡河作戦で兵力の5分の4を失ってロシア国内で戦争支持のブロガーたちの批判が噴出してるそうだし、兵器を製造するのに家電製品から半導体を取り出して転用していると言う話だし、ロシア国内にいる兵士たちがウクライナ行きを嫌がって辞めて行っているのに、公式な「戦争」じゃなくて「特別軍事作戦」とやらに過ぎないから法的に処罰することもできないでいるそうだし、ロシアのインフレは20%に迫って庶民の生活を圧迫しているそうだし、どこを見てもプッチンには分が良くない雲行き。何たって、やってることが前世紀のソ連時代そのままなんだから、どうにもこうにも、シーじじがにんまりしてるはずだな。でも、歴史を遡るとロシア帝国の大元は9世紀に興ったキエフ大公国なんだから、ほんとに世界史(地球上の人類の歴史)への興味は尽きることがない。ああ、Ой у лузі червона калина ・・・Oi u luzi chervona kalyna。