リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

三連休の始まり/野菜は産菜で山菜が野菜とか・・・

2022年05月22日 | 日々の風の吹くまま
5月21日(土曜日)。☀☀。うはっ、これがほんとの5月の陽気だっという感じのいい天気。ビクトリアデイの三連休の初日。元々ビクトリア女王の誕生日を祝ったもので、エリザベス女王の時代になってからは5月25日の直前の月曜日がその日にということになっている。ビクトリア女王がお気に入りだったロンドンのウェストミンター地区にちなんで直々に名付けたニューウェストミンスターでは昔から重要な祝日。もっとも最近は周辺都市からの人口流入が加速的に増えて、古き良きニューウェストの趣は薄まりつつあるけど、バンクーバーのように見てくれだけ気取って人の温もりを失った住みにくい街にはならないように祈るばかり。(今の市議会の顔ぶれのままだったらそうなるような気がするけど、秋には市町村選挙があるから・・・。)

今日は洗濯日だけど、カレシの朝のレッスンがキャンセルになったので、まずはウォーキング。日が照っているので、Tシャツの上にクルーズ船のブティックで買ったおしゃれなジョギングシャツを重ね着という、今年初めての軽装。連休だからか、クィーンズバークの狭い歩道にはほとんど人の姿がなくて楽々。みんなどこかに遊びに行ってしまったのかな。そう言えば、けさはお湯はもうもうと湯気が立つくらい熱かった。マンションではガスボイラーを使っての集中給湯なので、天気のいい週末や行楽シーズンの連休など家族連れで出かける人が多い日には、使われないままどんどん沸いてしまって、しまいにはやけどをしそうなくらい熱くなるわけ。もっとも、全188戸に給湯するだけの容量があるので、普通の生活時間での使用量でも沸かすのが間に合わなくてぬるま湯が出て来るなんてこともないし、毎月の管理費に水道やガスと共に給湯の費用も含まれているので使い放題と言う感じだから、これも高層マンション暮らしの利便性のひとつかな。戸別に電気の給湯タンクがついているところだと、容量が小さ過ぎて、ひとりが風呂に入ったらタンクの水が温まるまで次の人はお預けなんてこともあると思う。(昔住んでいた賃貸のタウンハウスがそうだった。)

先週は、なぜかマットにメールを送るのを度忘れして山菜を注文し損ねたので、今日こそは忘れまいと、バンクーバーのマーケットがオープンした頃を見計らって、先週は忘れちゃってぇとメール。すぐに「山菜がいろいろあるから、帰りに寄ろうか?」と返事。ああ、よかったぁ。うん、お願ぁ~い。気温が低いおかげでコゴミの季節はまだ過ぎていないと思うから、袋にいっぱい買わなくちゃ。大自然の中でどの山菜もそれぞれの季節に芽生えて育つものだから、その季節の間に食べられるだけ味わって、自然の恵みに感謝しながら楽しむのが一番。それにしても、マットと知り合ってからというもの、自然の中にはこんなにもたくさんおいしいものがあるんだということを教えてもらった気がする。手のひらほどもある豪華なモクレンの花が食べられるなんて想像もしなかったしね。農耕が始まって、農業が組織化され、さらには商業化されるにつれて、管理された「野」で育った植物が「野菜」と呼ばれ、自然の中で育った野生の植物が「山菜」として季節を彩る特別なものになった観があるけど、ファーマーズマーケットの有機野菜はともかく、スーパーに並ぶ野菜は「産菜」で、山菜こそが「野菜」じゃないのかと言う気もするな。

マットから「あと2分」とメールが来たので、大急ぎでロビーへ降りて行ったら、玄関前に止めたSUVのバックドアを上げて「店開き」の準備をしていた。楽しみにしていたコゴミを袋にいっぱい詰め込んで、ユキザサをひと掴み、miner’s lettuceも袋いっぱい。この丸い葉っぱがかわいいminer’s lettuceは、Claytonia perfoliataという北アメリカ西部原産のスベリヒユ科の植物で、開拓時代に金鉱を探しに未開地に入った人たちが壊血病を防ぐために食べたということで「鉱夫のレタスと言う名前がついたらしい。そう、山菜はおいしくて栄養があるだけじゃなくて、いろんな歴史の逸話が隠されているから興味は尽きないね。来週はどんなものが採れるのかなあ。