リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

春は名のみの5月だけど植物の生命力はすごい

2022年05月04日 | 日々の風の吹くまま
5月3日(火曜日)。☁☁🌧。予報に反して雨は降っていないけど、空気は湿って冷たいし、何ともしょぼぉ~い日。もう5月になったってのに、4月も中旬か上旬の気温じゃないの、これ。今ごろの平均気温より5、6度も低いから、晴れていない日のウォーキングは未だにフリース裏のアノラックだし、いつもだったらそろそろ夏物の衣類と入れ替えようという時期なのに、まだ冬仕様のまま。これだから、この夏はまた猛暑になるなんて言われても、鼻先で笑ってご冗談でしょって感じ。

それでも、園芸ルームでは、食べる前に腐り始めたプチトマトを小さなポットの土の上に放置していたら、芽が出て来て、さらに元気な葉が出て来たもので、もしかしたらトマトが成るかもと期待を持たせているし、これまでなぜかうまく育たなかった青じそも、10個くらいの育苗ポットに種を蒔いたら、むくむくと芽が出て来て、今は指先でこするとシソらしい香りがする葉が育ち始めて、プランターに引っ越すチャンスを待っているところ。吹きさらしのルーフデッキに並んだプランターでも、ラディッシュが大きな本葉を出していて、そろそろ間引きが必要だし、いちごも冬の寒波で枯れた葉を取り除いたら続々と新しい葉が育って来て、薄緑色の小さな実をつけている茎もあるし、パセリも生き残った株がまた青々として来た。にんじんは(かなり古い)種を蒔いたけど1ヵ月以上芽を出す気配がなくて、もう掘り返して別の野菜の種を蒔こうと言い出したとたんにあちこちにひょろひょろの芽がぽやぽやと出て来たのでびっくり。もしかしたら植物にも耳があるのかな。去年は勝手に生えて来たケールが野放図い育っていた大鉢では、今年はど真ん中に勝手におだまきが生えて来て、大きな花が今にも咲きそう。いや、植物の生命力ってのはすごいなあ。

イチゴもラディッシュも、まだ寒いくらいなのになぜか葉っぱがやたらと大きいので、どうしてだろうと思っていたけど、カレシが推測するに、プランターの下に敷いてあったトレイに溜まっている雨水が、プランターの土の中を通って来る過程で栄養分を溶かし込んで来たので、いわば自然に肥料になったらしい。トレイになみなみと溜まった水は汲み出さずにそのままにしているし、トレイはかなり深めでプランターの底が水に浸かっているから、おそらくはプランターの土がそれを栄養分ごと再び吸い上げているんだろう。これこそ究極のリサイクルってところだな。クルーズをキャンセルして、来月はどこにも行かないことになったので、カレシは野菜作りに大いに精を出せるってもので、去年のような酷暑はちょっと困るけど、少しぐらいは暑くてもいいかな。カレシや、あんまりぐうたらをしないで、せいぜいがんばってよね。楽しみにしているから。

肌寒くても春は春。ウォーキングに行くと、木立の上では婚活中の鳥の声がにぎやかだし、flickerという小型のキツツキが家の煙突の傘を盛大に突いている音がする。旧居ではよく暖炉の煙突を叩かれて参ったもんだったな。外では小気味の良い音に聞こえるけど、家の中にいると猛烈な轟音が響き渡るから迷惑もいいところ。ステンレスの金網でケージを作って取り付けてもらって止まれないようにしたら、今度は屋根を叩いてこけら板をむしって行くようになって、雨漏りの心配が出て来て屋根の葺き替えの相談をしていたのが、なぜか住み替えに発展したわけだけど、被害を受けた家はかなりあったらしい。自然に恵まれた住宅地と言うと聞こえはいいけど、その自然との共生はなかなか一筋縄では行かないもんだな。キツツキのドラミングを聞きながら、今は昔の話を何だか懐かしく思い出してしまった。