リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

スコッチにふるさとの浜の焚き火の香り

2019年04月13日 | 日々の風の吹くまま
4月12日(金曜日)。☀☁。早いなあ、もう金曜日。朝ごはんの後すぐにランチのコンジー(豚肉入り)を仕込んで、朝のウォーキング。カレシが「この2、3日すごく体調がいい感じがしててさ、春だからかな」。うん、よく眠っているみたいだし、いいことじゃないの。きのうの朝にもやっとしていたワタシも今日はすっかり元気でひと安心。だって、今夜はArts Club主催のスコッチ試飲会があるんだもの。

午前中はときどきキッチンに行ってコンジーをかき混ぜながら、だんだん小さくなるミニチュアの組み立て。高校時代の手動タイプライターに始まって50年以上もキーをたたき続けて来たせいか、手の指がかたいし、特に利き手(左手)の親指はかなり動きが悪くなっていて、1センチもない小さなパーツをピンセットで扱うのにひと苦労。糊付けは爪楊枝が活躍するけど、指先に糊の層が何重にも乾いてよけいに動きが悪くなるから困る。ま、年だと言っちゃえば年だなあと思うしかないな。それでも、ランチタイムをはさんで3時間ほどで、プランター、カート、木箱、バスケット、本2冊を仕上げた。
   

少しだけ早めの晩ご飯を済ませて、車でニューウェスト駅まで行って、そこからオリンピックヴィレッジの劇場まで電車。劇場近くのお酒のブティックから来る各スコッチメーカーの販売代表の話を聞きながらそのブランドの4種類を飲み比べる趣向で、前回はグレンリベットで、今回はグレンフィディックの「実験的品種」(プロジェクトXX、IPAエクスペリメント、ウィンターストーム、ファイア&ケーン)。グラスに少しだけ注がれたのを、まずは香りを楽しんで、それから口に含んでゆっくり味わいを楽しんで、のど越しの感覚を楽しむ、と。それぞれに香りも味も違っているけど、ワタシがこれが一番!と思ったのは最後のファイア&ケーン。ピートの煙たさがこもった香りがワタシの鼻の奥に今でもある子供時代のなつかしい匂いを髣髴とさせて、まるで昔の恋人に再会したような感じ。

釧路の海は冷たすぎて泳げなくて、家の近くの浜で焚き火をして温まりながら波うち際で水遊びをしていたんだけど、ファイア&ケーンの煙たさはまさに燃え尽きかけている焚き火の煙と太平洋の潮風が混じったあの独特の匂い。ふるさとは背景に湿原と泥炭地があるから、薪にスコットランドのピートの香りに通じるものがあるのかな。おかげで前回に続いてまた1本。シリーズだから次は・・・?