リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

高齢者のマンションひとり住まい

2019年04月04日 | 日々の風の吹くまま
4月3日(水曜日)。☂☁☀☁。目が覚めたら、ぴちゃぴちゃという雨の音。月の第1水曜日はコーヒークラブの日。今日はArts Clubがコミュニティサービスとしてスポンサーになっているオリンピックビレッジの劇場での新市民の宣誓式があって、39年前に市民権を取得して宣誓式をしたワタシに歓迎のスピーチをして欲しいとの打診があったんだけど、残念ながらアウト。ほんとは行きたかったな。あれはワタシが植木鉢から出てこの国の大地にしっかり根を下ろしたことを自覚した決定的瞬間だったと思う。神さま、あなたが植えてくださったところで元気に咲いた花、見えますか?

平日のコーヒークラブに来るのはだいたいが同じ顔ぶれで、フリーの仕事をしているトリッシュを除いてみんなおばあちゃん世代。コーヒーをセットしていたら、相棒のドリスが杖をついてやって来るなり「また転んじゃったのよぉ」。おいおい、先月マンション前の道路で転んで大きなあざを作ったばかりじゃないの。今度は部屋の中でソファから立ち上がったときに足がもつれたんだそうで、「起き上がろうとしているときに電話が鳴って焦っちゃったわ」。おいおい、のんきなことを言ってていいのかなあ。ドリスはもうすぐ90歳で、頑固にひとり住まい。介護付きアパートに移るなら趣味のクッキー作りを続けられるキッチンと食品の貯蔵庫を作れる2寝室のところじゃなきゃだめなんだそうな。でも、立て続けに転んでさすがにちょっと気弱になったのか、「息子に探しておいてもらおうかしら」。そうだねえ・・・。

三銃士の3人目エリザベスが来て、「互いに鍵を預けあって、緊急のときに駆けつけられるといいわね」。そうだねえ。でも、このマンション、セキュリティが行き届きすぎて、他のフロアと行き来するにはいったん外に出て、行先の部屋のアクセス番号を入力してロックを解除してもらわなければならないから、転んだりして電話に出られなければどうしようもない。「それに、内側から鍵がかかっていたら入れないし」とエリザベス。管理人のバレンティーナに頼もうにも、1階のオフィスにいないことが多いし、携帯で呼び出してもすぐに出られなくてボイスメールに繋がったりするし・・・。

ドリスに腕を貸して部屋まで送って行く途中で、ボタンを押せば911番(緊急番号)につながるペンダントはどうかと勧めたけど、「そんなのいやよ」。おいおい、独立心旺盛なのはいいけど・・・。