リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

良き友は何ものにも代え難い宝

2019年04月23日 | 日々の風の吹くまま
4月22日(月曜日)。☂☂。イースターマンデイ。連邦と州の公務員は4連休最終日だけど、民間企業は概ね普通の営業日。ワタシが会計事務所に勤めていた頃は復活祭の時期は確定申告の時期と重なるので休みなんてもらえなかったのに公務員のカレシはばっちり休み。寝坊を決め込んだカレシを横目にそっと起きて、朝ごはんをかき込んでバスで出勤(普段は一緒に車で出勤))して、帰って来るなり「晩ごはんは何?」と聞かれてがっくりした気分になったっけ。遠い昔の話・・・。

今日は11時にPTCの芸術監督ハイディとオリンピックヴィレッジで会う約束。PTCの「T」は「劇団」だけど、実体は制作に携わらない会員制の劇作家集団。ワタシも書いたものをプロに読んでもらうために「劇作家」として会員登録しているけど、ハイディとはどっちかというと気の合う友だちに近い関係で、会うのが楽しみな人。それでも、演劇を通しての先住民文化の交流プロジェクトにはいろんな面において知恵を貸してくれるし、会って話し込むたびに演劇界全般について何かと勉強をさせてくれる頼もしい「大先輩」でもある。(ワタシよりひと回りは年下だと思うけど・・・。)

午後1番にレッスンがあるカレシのためにランチのサンドイッチを作っておいて、Compassカードと財布とスマホだけを雨がっぱのポケットに入れて、ゴム長を履いて、雨の中を駅までてくてく。Arts Clubの隣のカフェで落ち合って、コーヒー(今回はワタシのおごり)を飲みながらひたすらおしゃべり。ちょっとしたことから自分の文化的アイデンティティについて考え込んでいた話をして、自分なりに出した結論を聞いてもらったんだけど、立場上いつも多彩な民族的・文化的背景を持つ演劇人に接しているハイディは終始うんうんと聞いてくれて、ワタシなりの結論に「それでいいのよ」。つまり、ワタシの文化的アイデンティティはカレシが育ったバンクーバーのイーストサイドの(主にヨーロッパ系の)労働者階級、中流階級の生活文化に根を張っていて、それはカレシの家族が異国から来た嫁と言うよりも家族のひとり(娘、姉、妹)として受け入れてくれたおかげに他ならないということ。

よくアジア人だけど白人的な思考を持つ人を「バナナ」というけど、ワタシはまさにそれなんだと思う。だったらチキータって呼んでくれていいよと言ってハイディと大笑いして、妙にほっとした気分。何ものにも代え難い友だちは天の恵みとしか思えない。