リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

エイプリルフールの楽しい大嘘

2019年04月02日 | 日々の風の吹くまま
4月1日(月曜日)。☀☀。エイプリルフール。世界の四月ばかの嘘がメディアを賑わせているけど、近ごろは企業の「大嘘」がおもしろい。もっとも、日本の新聞を賑わすような、後で企業のトップが雁首を揃えてごめんなさぁ~いとやる嘘じゃなくて、企業がこの日1日だけのために知恵を絞ってひねり出したプロモーションなんだけど、お金をかけているだけあって、傑作が多い。

毎年よくできた大嘘をつくカナダの航空会社ウェストジェットのは「Flyre Festival」と銘打った1万メートルの上空でのミュージックフェス。DJがいて、おしゃれな若い人たちが機内で踊りまくっているビデオの最後で「今すぐ予約を」。この会社の最初のエイプリルフールの大嘘は「キッズフリー便」だった。チェックインのカウンターで子供を預けると、飛行中はおもちゃやおやつを揃えた貨物室の中のプレイルームで保育士が世話をするので、両親は静かな機内でゆっくりと空の旅を楽しめるという趣向で、テレビで流したら問い合わせの電話が鳴り止まなかったという話。

カナダのマクドナルドはチキンマクナゲットの「シングル」。ちっちゃな箱にマクナゲットが1個だけ入っていて、「4月1日発売」。オーストラリアのマクドナルドは「マクピックルバーガー新発売」。ハンバーガーパティの代わりにピクルスのスライスがきっしり。写真を見ただけでげっぷが出そうだったけど、本気にして飛びついた人がずいぶんいたようで、エイプリルフールのジョークとわかってカンカンに怒るお客が続出して、警備員に催涙スプレーをかけた人もいるらしい。ピクルス好きのカレシも「ほんとだったら、オレ、買うよ」。なぁるほど。このマクピックルバーガー、もしかしたら新しいメニューとして登場したりしてね。

ワタシが今でも名作中の名作と思うのは、イギリスの新聞ガーディアン紙が1977年にぶち上げたインド洋の楽園「サンセリーフ」の7ページに及ぶ大特集。地図を見るとセミコロンの形をしたアッパーケース(大文字)とローワーケース(小文字)の2つの島があって、首都はボドニ、大統領は人望厚い独裁者パイカ将軍と、活字印刷の用語やフォントの名前を駆使したものだったんだけど、ほんとらしすぎて、新聞には「なつかしい」というコメントが寄せられ、旅行会社に問い合わせが殺到したそう。まあ、窮屈になるばかりの世の中だから、こういう楽しい「フェイクニュース」は貴重だと思うけどね。