↑本家玉寿軒「檜扇」
祇園祭の花というのは「檜扇(ひおうぎ)」なんやそうです。
鉾町のあちらこちらに檜扇の花が生けられています。
葉の部分が平安時代に貴族の持っていた檜(桧、ひのき)の扇が開いた形に似ているからだそうです。
そういうと何となく高貴にみえてくるから不思議。
檜扇の根茎には解毒等の薬効があるとされています。
そういえば、この檜扇の漆黒の種子は、記紀万葉の時代からヌバタマとよばれ黒いもの、夜とそれにかかわるものの枕詞として頻繁につかわれてきた。
「ぬばたまの月に向ひてほととぎす
鳴く音はるけし里遠みかも」大伴家持
↑寒天、白こしあん
花の華やかな雰囲気がよく表現してあります。
>本家玉寿軒「檜扇」
綺麗な色、透明感がすてきです。
植物園にもなかったんです。
室町あたりのお店の店頭には活けてありました。
ウインドー越しに撮りました。
お菓子は、雰囲気をよく表わしていますね。
というよりも見ていても気付かなかったのかもしれません。
この花を見て、本家玉寿軒の和菓子を改めて見ると
実に見事に作られていますね
生えているのを探したんですが、なかったんです。
花屋さんの店頭にはあるんですが。
お菓子の名前を見て、なんのことかわからなかったんです。調べていく内に花を表わしているとわかった。
なかなか奥が深いですね。
和菓子は、名前のつけ方がわかると面白い。もちろん由来も。