京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

祇園祭の花って知ってはります?

2007年07月17日 06時07分33秒 | 和菓子

↑本家玉寿軒「檜扇」

祇園祭の花というのは「檜扇(ひおうぎ)」なんやそうです。
鉾町のあちらこちらに檜扇の花が生けられています。
葉の部分が平安時代に貴族の持っていた檜(桧、ひのき)の扇が開いた形に似ているからだそうです。
そういうと何となく高貴にみえてくるから不思議。



檜扇の根茎には解毒等の薬効があるとされています。
そういえば、この檜扇の漆黒の種子は、記紀万葉の時代からヌバタマとよばれ黒いもの、夜とそれにかかわるものの枕詞として頻繁につかわれてきた。

 「ぬばたまの月に向ひてほととぎす
    鳴く音はるけし里遠みかも」大伴家持


↑寒天、白こしあん
花の華やかな雰囲気がよく表現してあります。
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4 コメント

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おはようございます (すー)
2007-07-17 07:59:53
「檜扇」は、こんな花だったんですね。

>本家玉寿軒「檜扇」
綺麗な色、透明感がすてきです。
>すーさん、おはようございます (京男)
2007-07-17 08:03:24
そうなんです。「桧扇」ってこんな花なんです。
植物園にもなかったんです。
室町あたりのお店の店頭には活けてありました。
ウインドー越しに撮りました。
お菓子は、雰囲気をよく表わしていますね。
檜扇 (ぱすてる)
2007-07-17 13:55:46
京男さん、檜扇の花って初めて見ました
というよりも見ていても気付かなかったのかもしれません。
この花を見て、本家玉寿軒の和菓子を改めて見ると
実に見事に作られていますね
>ぱすてるさん、こんにちは (京男)
2007-07-17 14:02:37
祗園祭の時期には活けるんだそうです。
生えているのを探したんですが、なかったんです。
花屋さんの店頭にはあるんですが。
お菓子の名前を見て、なんのことかわからなかったんです。調べていく内に花を表わしているとわかった。
なかなか奥が深いですね。
和菓子は、名前のつけ方がわかると面白い。もちろん由来も。

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