京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

奉射祭・・・伏見稲荷大社

2009年01月15日 05時09分02秒 | 行事


この行事は、12日新熊野神社の左義長の後、伏見稲荷大社に移動して、参加しました。
※左義長の記事は、明日から掲載予定です。
到着時間がまだ早くて、神苑斎場で約1時間寒い中、じっと立っていました。





この奉射祭は、今年の五穀豊穰を占う神事。
さて、神事がはじまりました。





まず、梓弓(あずさゆみ、あづさゆみ)で神矢を天地四方に放ち清めます。
梓弓は、神事などに使用されるアズサの木で作られた弓。材質に関わらず弓のことを梓弓と呼ぶこともあります。
「地」方向は知らない人がみたら失敗したと思えますよね。



これが神矢です。



それから神職二人が2本ずつ的に向かって真矢を射ます。
矢じり部分は、鏑矢風だけど音は鳴らなかった。
当然、的に刺さりません。



矢の一番後ろの弦に番(つが)える部分を「筈(はず)」というのをご存知。
筈が弦にはまるのは当然のことなので、当然のことを「筈」というようになったそうです。
「きっとその筈や」というように使いますよね。
こういうのを見ているとアーチェリーのプロについて修業をしていた京男としては、血が騒ぎますね。この程度の距離ならすべて命中やろな。



さて、今年の結果は如何に?
結果は言わはらへんのです。



どっかで見た忍者犬やね。
警護かいな。
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小正月はあずのおかいさん

2009年01月14日 04時35分08秒 | 行事
小正月(こしょうがつ)は、1月15日と決まっている。
元旦を大正月と呼ぶのに対してこのように呼ぶ。
関西では15日の小正月までが「松の内」なん。
「松の内」というてもお弁当と違うしね。
それは「幕の内」やろ・・・。



小正月の朝には小豆粥を食べます。
『土佐日記』や『枕草子』などにも、小正月に小豆粥を食べたことが載っている。
この小豆(あずき)、赤い色や形もさることながら、「あずき」という音が、穢れを落とし、身を清める「斎(いつき)」に通じるので強い魔除けの意味があるそうです。
京都では、小豆粥を「あずのおかいさん」といいます。
小豆と丸餅を組み合わせる最強の食品やね。


↑中村軒「松上用」上用、こしあん↓


漢方的にいっても、小豆は解毒、利尿、緩下(かんげ、お腹が自然に緩くなる)、催吐(さいと、嘔吐を誘発させ悪いものを食べた時吐き出させる)などの効果があるとして急性腎炎や脚気、食中毒などに用います。これは薬理的に小豆(あずき)に含まれるサポニンの作用と考えられています。ちなみにこの小豆(あずき)の漢方で有名なものに赤小豆湯(しゃくしょうずとう)があります。
食中毒や酒の飲み過ぎで吐き気のあるときは、小豆(あずき)10gをカップ1杯の水で煎じて半量とし、小豆(あずき)のカスをこしたものを、2~3回に分けて温服します。
こころあたりのお人はどうぞ。



小正月は松の内に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、女正月という地方もありますね。
この日に、元服の儀をしたことから、1月15日は成人の日だった。
でもどっかのおバカさんが2000年から1月第二月曜日に変更してしまった。
連休になった方が国民がいっぱいお金を使うから「めでたい」という考え方ね。
決めハッタお人のおつむがめでたいわ・・・ホンマ。
こんなことをしているから日本は「けじめのない国」になってしもたかも。
こんなんどうやろ。15日を「小笑月」として制定、この日一日国民は皆笑うというのはどうやろ。
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お化粧してもろて上機嫌

2008年08月25日 05時19分30秒 | 行事


24日はお地蔵さんの縁日。
それに因んで、京都では各町内で地蔵盆が行われていました。
この地蔵盆は京都生まれで、近畿一円に広がった。
お地蔵さんは、子供の守り佛。



地蔵菩薩はお釈迦様が入滅(にゅうめつ)してから未来佛の弥勒菩薩(みろくぼさつ)がこの世に顕れるまで(もうそろそろなんやけど)、人間界だけじゃなくて、地獄・餓鬼・修羅・畜生・人間・天上といった六道すべてに行かはって、人々を救済したはります。





特に平安時代以降に阿弥陀信仰と結びつき、地蔵信仰が民間に広がった。
地獄の鬼から子供を救うとして、子供の守護神になる。
賽(さい)の河原で獄卒に責められる子供を地蔵菩薩が守るという信仰。
なんで子供が責められなあかんのか?
小さいうちに亡くなった子供は、親に先立つ不孝者ということで責められハル。
なんか悲しいね。その子供には罪がないのに・・・。
だから自殺する若い人は不孝者なんでしょうね。
お地蔵さんしっかり助けてあげてね。





そんなことで京都の地蔵盆は子供が主役。
地蔵尊の前に屋台を組んで色んなものをお供えし、大きな数珠を一緒に回す、数珠回しをします。おやつがくばられたり、ゲームをしたり、福引きなんかをします。
福引きは、二階から景品を紐に籠をぶらさげて景品をいれておろす「畚(ふご)おろし」をやったはった。いまはしている町内は極めてすくないだろうな。
盆踊りも本来はこの時期にやったはった。いまは「夏祭り」なんてわけのわからん行事になってしもたけど。





また子供が少ないから、もともと子供やった人らがやったはります。
こういう行事をしっかり伝承していく方がいいような気がします。
でないとなくなる行事かも。
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五山送り火・・・京都の夏もこれで終わり

2008年08月17日 04時54分37秒 | 行事

金閣寺付近大北山(大文字山)の「左大文字」

昨晩は、五山の送り火だった。
今年は、マンションの裏山で観ました。
去年の人ごみの出町柳は最悪。



やっぱり近くで観るに限ります。
これでお精霊さんも向こうの世界に戻らはった。
また来年~。


西賀茂船山の「船形」

初盆を迎える人は感無量だろうな。
送り火は見る人によってずいぶん違って見えるだろう。


嵯峨仙翁寺山(万灯籠山・曼荼羅山)の「鳥居形」

京都の夏は、後は地蔵盆でおしまい。
秋になる・・・でも今年は残暑が続くかな。
小学校の時はいつも今ごろからソワソワしてくる。
宿題してなかったしね。
大人になってもあまり状態かわらんかも・・・。
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火渡りのおふだ

2008年08月01日 07時24分16秒 | 行事


赤いスルメと違うしね。
狸谷山不動院の「火渡り」をした人に授与される「火渡りのおふだ」です。
先着1000名に無料でもらえるんどす。



山伏さんたちが祈祷をしてはりました。



こんな風にワラにいっぱいおふだがありました。
火渡りする前に渡してもらえます。
これをもって火渡りします。
靴も脱いで手に持っているし、他にもカメラもあるし。
そんな状態でよう動画を撮ったと自分を褒めてあげたい!



このおふだは、家の真ん中に立てるといいそうです。
家の真ん中・・・どこやろ?
これ結局家までむき出しでもっていました。
バッグに入れるとくしゃくしゃになるし。
タクシーの時もこれで合図をしたもの。
すぐに止まってくれました。



さて帰ろうっと。
帰る時間帯には星空が見えていました。
火渡りの記事はこれでおしまい。
また来年ね。
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火渡りするぞ~!

2008年07月31日 04時13分08秒 | 行事


さて、いよいよ火渡りになった。
護摩の火を均して行きます。
昔なら、こんな状態で渡ったんだろうな。
上級コースも作っておいて欲しいな。
火渡りする夢を時々見ますが、こんな状態で渡っていました。







この火渡りは、難病退散、夏バテ防止、ストレス解消を祈願して、柴灯護摩終了後、護摩の残り火の上を素足で渡るんです。



コツを山伏のおじさんが言っていました。
「粗塩を足の指の股で掴む感じにするんや。そうしたら火の上で足から水分が滲み出て、熱さがましになる。それから走ったらあかんで。走ると火の粉がまきあがり、ふくらはぎとかに火が飛んできてかえって熱い目に遭う。ゆっくり堂々と歩く」なんだそうです。

京男的に補足すると、
こんな通常でないことをするんだから、
「無事、火渡りをしたら願い○○が叶う」と強く想うこと。
きっと叶います。

さて、今年はかなり早くから来ていて順番の場所を確保してたし、火渡りの順番が早い。
後ろの方の順番になったら冷えてしもてたよりないでしょ。
できたらアツアツがいいものね。



さて、行くで~!
動画はこちらへ
火渡りの感想。
「けっ!こんなのなら寝ころんでも大丈夫やん。もっとアツウアツウして!」です。
火渡り行は結構夢で体験するんです。
夢の時は、最初の方の写真のような状態やったのに。
ちょっとがっかり。
でもよう考えたら、小さい子どもやお年寄りもいるし、そんなに手荒いこともできひん。
こんなもんやろな。
ヤケドとかさせたら訴訟問題になるものね。いやな世の中や。



でもすっきりしました。
お不動さんありがとう!弁天さんもおおきに。
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火渡り・・・迫力の炎

2008年07月30日 06時44分52秒 | 行事


昨日の続きです。
炎は人を魅了する。
真言の単調なリズムとともに炎を見ていると脳内でエンドルフィンが噴出する。



上の写真なんか不動尊が炎の中におられるように見えてくる。



時代を遡ってしまった錯覚に陥ります。
きっと加持祈祷ですべてを解決しようとした先人たちの智慧がいっぱいあるように思う。





このおじさんは、お水をかけたはります。
この水を閼伽(あか)といい、仏教において仏前などに供養される水のことで六種供養のひとつ。サンスクリット語のargha(アルガ)の音写で、功徳水(くどくすい)と訳される。
閼伽井から汲まれた水に香を入れることがあり、閼伽香水とも呼ばれることもある。
だから火を消したはるんやおへん。







どんどん燃えてきて、護摩木を投げ入れます。
この護摩木は、祈願が書いてある。
ここのは、塊のまま入れていますね。
神道系の時は、バラバラにして入れたはったように思う。
動画はこちらへ
写真が多くて、収まりきれません。
また明日に続きます。
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火渡り

2008年07月29日 03時13分58秒 | 行事


昨日(28日)京都も昼からものすごい夕立状態。
雷と激しい雨でした。
折しもこの日は、狸谷山不動院の夏の行事「火渡り」の日。
この状態では、無理かもとチラッと思った。
それぐらいの雨でした。





常識的には行かんよね。
あの雨では。
ところが「行く」と思った。
なぜかわからない。
「雨は止む筈、だから行けばいい」
去年、行ったけど、並ぶのがいやだったからパスした。
それがちょっと心残りだった。
それから一年。
年に一度のチャンスね。
雨には止んでもらうしかない。



銀閣寺方面で早い目の夕食のラーメンを食べている時も外はものすごい雨。
でもね。傘は持っていかなかったのです。
だって雨が止む筈だもの。



ラーメンを食べおわってタクシーで狸谷山不動院へ。
こうやって見るとすごい坂。
というかこういう坂は慣れているのがちょっと悲しい。



もう暗くなっていたので、あまり風景は撮れない。
着いたらもう火渡りの順番体制で並ぶ。
かなり先頭になりました。



さて行事がはじまります。
明日に続く。
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みたらし祭

2008年07月26日 05時16分35秒 | 行事


みたらし祭といっても、みたらし団子食べ放題の祭ではない。
念のため。



正式に書くと「御手洗祭」
下鴨神社(賀茂御祖神社)の夏の土用の行事です。
平安期の頃、季節の変わり目に貴族が、罪、穢れを祓っていたのがはじまり。
土用の丑の日に御手洗池の中に足をひたせば、罪、穢れが祓われ、疫病、安産にも効き目があるそうです。









この「足つけ神事」は、結構好きな夏の風物詩かも。
この水、とても冷たくていい気持ちし。
裸足になって水に足を浸す(といっても結構深い)と童心に帰ります。
「早よ大人になれよ」といわれる時もおすけど・・・。

動画はこちらへ

若いお嬢さんが浴衣を着て、ロウソクの火を消さないように水の中を歩く姿は絵になります。
おじさんがひとりで歩いても、ちょっとだけしか絵にならへんね。(笑)
子供は、親が注意してももうずぶ濡れ状態。
7月24日(木)~27日(日)にやったはります。





池からでたら「御神水」をいただきます。
とても丸いお水でした。



それから足腰の加護のお札をお水に浸します。
みなさんの分を作ってみました。
下手な字になってしもた・・・。
まあ、ちょっとは御利益があるかも。
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もう鉾建てがすんでしもうた・・・

2008年07月14日 06時11分40秒 | 行事


今週17日は、祇園祭の山鉾巡行やね。
テレビのニュースとかで観やはったかもしれませんね。
私は、この鉾建ては好き。





匠たちが縄だけで組んで行くのがすごいと思う。
しかも動かすんですよ。



京都の人は毎年祇園祭を観にいかはるの?
とよう聞かれます。
「なんや、人が多いし、ややこしいから近づきません」というのが本音かな。
京都の人間は、自分が氏子の神社以外の祭りには冷淡なのかも。
交通規制も結構うっとうしいし。



でも祇園祭はすごいと思う。
日本三大祭のひとつやし。
日本三大祭、知ったはりますか?
京都祇園祭・京男裸祭・大阪天神祭・イオン祭・東京神田祭・ガースー祭り
(どの3つのお祭でしょう?)







祇園祭は、7月1日の「吉符入」からはじまって、31日の「夏越祭」まで一ヶ月続きます。
これは案外知られていないんですよ。
私は「後の祭り」が好き。言葉でありますよね。「後の祭り(あとのまつり)」。
17日の山鉾巡行が「前の祭り」で、終わってからのお神輿とかは、見物に行っても地味で意味がないというような意味から「後の祭り」というようになったらしい。
その後の祭りは観ていてわくわくするんです。
どうも、天邪鬼やね。
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流れ流れて・・・流し雛の終着点

2008年03月05日 06時10分45秒 | 行事




流し雛は、その後みなさんの穢れを背負ってドンブラコッコと大阪湾へは行かずに
ここで終点なんです。



ここは、ほら後五ヶ月もしたら「御手洗(みたらし)祭」の「足つけ神事」で水に入る入り口近辺ね。今年はすぐに来そう。その前に葵祭があるか。



おじさんがたも網ですくったはりました。
「それまた来年使うんですか?」と聞いたところ
「いや、これは燃やすんや」との明快な答えがかえってきました。
丁寧な言葉に翻訳すると「この流し雛は、お炊き揚げするのです」となります。
めでたしめでたし。







フト見ると、光琳の梅がきれいに咲いていました。
尾形光琳が、このあたりを描いたのが「紅白梅図屏風(国宝)」なんだそうです。
それ以来「光琳の梅」というんやそうです。







なんとも日本画的なたたずまいがすてきな梅です。
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京の流し雛

2008年03月04日 06時19分52秒 | 行事


昨日の続きです。
昨日3月3日、下鴨神社の御手洗池で流し雛が行われました。
朝からちょっと小雨だったけど、朝用事を済ませてから急いで行ってみました。
着いた時は、お日様がちょっと顔を出してくれました。







とりあえず流す桟俵の流し雛を手に入れました。
大きな雛チョコあられがおまけについている。
別にどこかに名前を書いて、体をさするという雰囲気でもなさそう。
単に流すだけみたい。取りあえずもって帰ることにする。
売っているおじさんの話では、持って帰って家に飾っておき、穢れを吸わせ、来年もってくるといいと言っていました。
我が家に穢れなんかアラヘンけど・・・かえって浄化されるんじゃないかな・・・。









さて、式典は、十二単のお嬢さんと束帯のお兄さんを中心に進行します。
神職が祝詞をあげ、御手洗池に桟俵の流し雛を流します。
この姿はやはりいいものですね。



このキャラはなんだろう?
よくわかりません。



大きなお雛さまの段飾りも展示していました。







みんなの穢れを背負って流し雛は流れていきました。



これで各々は一年元気に暮らせることでしょう。
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厄塚

2008年02月07日 05時49分12秒 | 行事


この記事も吉田神社の節分。
節分の時に吉田神社に行く目的は、鬼さんたちを見たり、追儺式を見たり、屋台を楽しんだりするのも目的ですが、一番は、斎場大元宮の厄塚が本来の目的。



大元宮正面に立つ厄塚は、参拝者の厄を負するという節分信仰の中心をなすもので、厄神や心に潜む鬼を塚に封じ込め、社殿と繋がった注連縄により八百万(やおよろず)の神との感応を願い一年の健康を祈るんです。



この記事を見ていただいている方々の分も含めて触ります。



ちなみに斎場大元宮は重要文化財なんだそうです。
建造の推定年は1610年なんだそうです。へ~!でしょ。
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鬼対方相氏

2008年02月05日 05時56分30秒 | 行事


さて昨日の吉田神社節分の続き。
夜になり追儺式(ついなしき)が始まります。



追儺式(ついなしき)は今では節分行事としておこなわれることが多いですが、元を正せば大晦日の夜に悪鬼を祓い疫病を封じる宮中の行事でした。



方相氏の喧嘩を売っている鬼さんたち







大舎人黄金四つ目の仮面を被り玄衣朱裳(げんいしゅしょう)を着装し盾矛をとりて方相氏(ほうそうし)となり侲子(しんし)といへる小童多数を従え、陰陽師(おんみょうじ)祭文を奏し終れば方相氏大声を発し盾を打つこと3度、群臣呼応して舞殿を一巡。



私は、この方相氏がなぜか好き。
目が4つあって、頭に角が生えている鬼のような方相氏は、人間の目には見えない悪鬼を退散させる鬼神であった。4つの目は、たえず四方に気を配り悪鬼の出現を許さない。
一見悪者風やけど、正義の味方ね。











最後に上卿以下殿上人が桃弓で葦矢を放ち疫鬼を追い払う。
動画はこちらへ
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真っ昼間に鬼がでた・・・吉田神社

2008年02月04日 07時10分38秒 | 行事


昼間の鬼といってもランチの鬼という意味ではありません。
須賀神社からいったん実家に行き、荷物を置き、いざ吉田神社へ。
2日の夜の追儺式を観るためです。
日頃はとても静かな場所なんですが、この日だけはお賑わい。



節分の前の日は、冬から春へと変わり目の日。
その日には、陰と陽が入りまじり、邪気が渦巻くのです。



その代表が鬼ということになります。
この日も、境内の色んなところで大暴れ。



でも写真を構えるとチャンとしてくれるのがとってもかわいい。



緑の鬼さん、大阪のおばちゃん好みのパンツやね。
さりげなくピースをしてくれたのはかわいいよ~♪
動画はこちらへ
吉田神社地図
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