万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

コロナ感染よりワクチンが怖い理由

2021年05月03日 12時03分44秒 | 国際政治

 新型コロナウイルスワクチンに対して、国民の多くは根強い不信感を抱いています。政府やメディアをはじめワクチン推進派の人々は、ワクチンを忌避する人々を’情弱な人’、’フェイクニュースに騙されやすい人’、’非科学的な人’、’自分だけリスクを避けたがる身勝手な人’など、様々なレッテルを貼って批判しています。ワクチン接種推進の政治的目的は、集団免疫の獲得によるコロナ禍の終息なのですから(あるいは、人口削減、ワクチン利権、人類の家畜化?…)、政府にしてみますと、できる限り多くの国民にワクチンを接種させたいのでしょう。

 

それでは、ワクチン忌避派は、ワクチン推進派が嘲笑するほど愚かで自己中心的な人々なのでしょうか(私もその一人!)。しかしながら、そうではないように思えます。少なくとも、医科学的な見地からしましても、ワクチンの中長期的なマイナス影響は誰も知りようがなく、同ワクチン、とりわけ、遺伝子ワクチン(核酸ワクチン)が治験段階にあることは否定のしようもありません。そしてもう一つ、即時的、あるいは、短期的なマイナス影響についても、重大な懸念があるように思えます。

 

アナフィラキシーなどの副反応については、従来のワクチンにも見られるのですが、遺伝子ワクチンには、それ固有の即時的なリスクがあります。アストラゼネカ社やJ&J社のワクチンで判明した血栓症の問題が良く知られていますが、もう一つ、脳に対する作用が指摘されています。それは、mRNAワクチンを接種すると、mRNAが脳関門を通り抜けて脳内に侵入し、認知症や狂牛病に類似した脳疾患を引き起こす、というものです。この説も、ワクチン推進派の人々にとりましては、善良な人々を惑わす’とんでも説’なのでしょう。

 

しかしながら、少しばかり調べてみますと、同リスク指摘はあながち否定はできないように思えます。何故ならば、mRNAワクチンには、ポリエチレングリコールと呼ばれる脂質ナノ粒子が使用されているからです。mRNAは自然状態ですと極めて脆弱なため、高度なナノ技術を用いた脂質ナノ粒子にくるんで体内に届ける必要があります。ところが、このナノカプセル、血液脳関門通過テクノロジーとしても開発されてきているというのです(認知症等の治療薬の脳内への運搬手段としも研究が進んでいる…)。脳関門は、通常、細菌、ウイルス、ペプチド分子などを遮断して脳を保護しています。ファイザー社の説明では、ナノカプセルに包まれた人工のmRNAは、特定の受容体を介するでもなく細胞の表面に付着すると細胞内に溶け込むように侵入しますので、これと同様な現象は、脳の神経細胞にあってもあり得ることとなりましょう。つまり、新型コロナウイルスのスパイク蛋白の塩基配列を再現したmRNAが脳細胞に入り込み、細胞内で翻訳されて異質な蛋白質を産生してしまうと推測されるのです。

 

さらに悲観的とならざるを得ないのは、脳では、免疫システムが殆ど働かず(もっとも、2015年に脳と免疫システムを結ぶ導管が発見されている…)、かつ、有毒物の排除システムも脆弱なことです。このため、アミロイドベータが蓄積してアルツハイマー型認知症になったり、異常プリオンの発生によって狂牛病を発症するのですが、仮に、ワクチンによって体内に大量に投与されたⅿRNAが脳内で新型コロナウイルスの蛋白質を作り出した場合、それは、脳内に永続的に留まることになりましょう。そして、中和抗体の短期消滅により、同ワクチンを半年や一年といった頻度で打ち続けるとしますと、アミロイドベータならぬ、ワクチン由来の異常蛋白質が脳内に蓄積され、若年層を含め、何らかの脳障害を引き起こす可能性も否定はできなくなります。

 

以上の推測から、脳へのダメージだけを取り上げても、ワクチン接種が新型コロナウイルスへの感染よりもリスクが高くなる可能性が示唆されます。ウイルスの場合には、スパイク部分がACE2受容体に結合することで細胞内に侵入しますので、ACE2受容体が多く発現している肺、心臓、腎臓などに感染するのですが、ワクチンの場合には、脳を含む全細胞にmRNAを乗せたナノカプセルが侵入する可能性があるからです。言い換えますと、ワクチン接種とコロナ感染のリスクを比較した場合、必ずしも、後者のリスクが前者を上回るとは言い切れなくなりましょう。

 

本記事の推測が正しいのかどうか、知識も乏しく、専門家でもない筆者では判断ができません。間違っているかもしれないのですが、限れた知識や情報を合理的に考え合わせますと、どうしてもこの結論に至ってしまうのです。皆様方は、どのようにお考えでしょうか。

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