万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

日本国は防衛力強化の時期では

2009年06月18日 17時36分15秒 | アジア
日本射程のミサイル320基=北朝鮮が配備-シンクタンク分析(時事通信) - goo ニュース
 年々、北朝鮮のミサイル攻撃力が強化されており、射程距離を伸ばすのみならず、ミサイルそのものの保有数も増加させているようです。軍事バランスを考慮しますと、北朝鮮とは逆方向に軍事費を削減し続けた日本国の防衛力には、不安があります。

 アメリカの軍事専門家の見解では、北朝鮮軍部では反日思想に染まった若手将校の発言力が増しており、いざ戦争となりますと、韓国ではなく日本国を攻撃する可能性もあるそうです。もし、北朝鮮が日本国を攻撃するとなりますと、正当な攻撃理由などあるはずもありませんので、白昼堂々と侵略行為が行われることになります。かの国の軍部が国際法を学んでいるとも思えませんし、現状では、有効な抑止力を期待できる枠組みもありません。

 軍事力しか信じない国のことですから、話し合い路線には限界があります。日本国の採るべき対抗策は、MDや次世代技術の開発を含めた防衛力の強化なのではないでしょうか。世論調査の政党支持率を見てみますと、民主党政権の誕生を予測される結果が報じられていますが、殊、安全保障となりますと、”友愛”では如何にも心もとないように思えるのです。

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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「軍事力しか信じない」のは倉西先生も一緒だろ? (アダモ)
2009-06-20 18:53:56
 拝啓、倉西先生。お久しぶりです。今回の記事でおれが抱いた感想はタイトルにある通りさ。だから、やたらと金のかかる「MDや次世代技術の開発を含めた防衛力の強化」なんて安易な発想しかできないのさ。で、「防衛力の強化」の結果、社会保障や教育費が削られちまって、生活保護がうけられなくて餓死しちまうやつや、病院にかかれないやつ、学校に行って勉強したくてもできないやつが激増する。
 これじゃ、倉西先生が大嫌いな北朝鮮や中国と同じじゃないか。こいつは何の冗談だい?
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アダモさん (kuranishi masako)
2009-06-20 20:49:38
コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 相手国が軍事力しか信じない場合、それでは、どのように対応したらよろしいのでしょうか。これまで、北朝鮮問題を話し合いで解決しようとして、努力を払ってきたにもかかわらず、結局、北朝鮮の核開発もミサイル発射も止めることができませんでした。言葉で止めることができないならば、力で抑止するしかないのではないでしょうか。アダモさんは、北朝鮮を説得することができますか?もちろん、経済政策を強化して、かの国の体制崩壊を促すという方法もありますので、経済および軍事の両面から北朝鮮に対しては、圧力をかけるべきと思うのです。政策は、相手国のものの考え方を見て、決めるべきなのです。
 なお、私は、アダモさんを含めて、全ての国民の命を守るために、防衛強化を訴えております。万が一、北朝鮮が暴走した場合、何百万人もの人々の命が無残に失われることにも思いをはせてくださいませ。
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あなたの政治思想の・・・ (冬水)
2009-06-21 20:44:59
 根源には、性悪説があるようだが。死刑に対する態度にも伺える。
 人の性は、性悪とも性善とも言えない。私も20代の頃は、性悪説に傾いていた。だが、ある時から、性善説のほうが幸運になることに気づいた。
 人を信じるほうが、結果として騙されることはあっても、多くの人に愛される。結果として、幸運に恵まれる。
 40数年前の高校生の頃に付き合っていたガール達が今も、好意を持ってくれていることに、感動する。なぜ、かくも、ガール達は可愛いいのだと思う。人はかくも善良なのだ。
 北を説得するのは難しくはない。国交を結び、わが国の休墾田を10年間、作動するから、その間に、農業のインフラを整備せよと言えば、彼らは喜ぶ。
 選挙に勝つために、レインボーブリッジの小坂を使って、金で拉致被害者を数人取り戻そうとするような
売国行動をしているようでは、頑なになるだけだ。財務省が小坂を脱税で摘発することで、売国行動は頓挫したのだろうが。
 北の頑なな態度は、北だけの責任ではない。お忘れなく。
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冬水さん (kuranishi masako)
2009-06-22 17:02:44
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 おそらく、世の中には悪人よりも善良な心を持った人の方が多いことでしょう。そうであるからこそ、問題とすべきは、性善説か性悪説かではなくて、悪しき心の人々が、善良な人々を侵害したり、犠牲にしたりすることなのではないでしょうか。北朝鮮においても、金正日体制では、悪しき人々が権力を行使し、一般の国民を虐げています。悪人から善人を守り、救い出すことも大事な政府のお仕事なのですが、政治権力が悪人によって掌握されますと、もはや救いようもなくなってしまうのです。
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悪人はわが国にもいる・・・ (冬水)
2009-06-23 17:42:27
 鳩邦の”信頼”と言うカードに、”裏切り”というカードを振った総理がね。
 あなたが政治学者を名乗るなら、日本総研の寺島実郎氏の発言に注目したほうがよい。普連土学園、クェーカーというのが、トヨタや松下のような戦後の成り上がりと違った、近代日本を作った奥の院の記号である。
 旧華族、旧財閥を代表する彼が、どう発言するかを注目することだ。陛下もクェーカーの教育を受けている。
 信頼に裏切りで返す人は、日本では嫌われる。おそらく、想像以上のボロ負けとなるだろう。
 金正日も悪人ではない。アメリカのゾウムシ攻撃、さらに、ソ連の崩壊の中で、必死で、国民を食べさせようと努力している。その懇願が、加藤紘一氏による、タイ米の提供となった。
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冬水さん (kuranishi masako)
2009-06-24 08:03:41
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 クウェーカー教徒が、日本国の戦前の華族や財閥を引き継ぐ”奥の院”のはずはないと思います。バイニング女史は、敗戦後に来日したはずです。また、寺島実郎氏がその利益を代表しているとも思えず、私は、むしろ、フリーメーソンではないかと疑っているのですが・・・(氏の主張に近い創価学会にもこの疑惑があります)。
 どの国にも悪人がいるものです。金正日が、もし本気で国民を飢えさせないようにしたいと願っているならば、自己犠牲が必要なのです。金正日体制を放棄するという・・・。明治維新に際しては、日本国では、武士階級が犠牲を甘受しましたが、体制の転換には、犠牲を受け入れる度量が必要です。自分だけは贅沢の限りを尽くした生活を送っている金正日には無理なのではないでしょうか。
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フリーメーソンは・・・ (冬水)
2009-06-24 13:35:28
 誰でも入れる、MIXIみたいなもの。あなたも入れる。紹介者も準備してくれる。
 男性の人物判断には、女性への態度が重要。金正日が悪人ではないと判断したのは、高英姫夫人の死後、見事に衰えたこと。夫人を愛していたらしい。
 ベルルスコーニは女性を性欲処理の道具と見なしている。だから屑。
 麻生総理は、42歳で鈴木善幸の娘と結婚しているが、それまで、どうしていたのか?JCの連中で、愛人のいなかった人は見なかった。だから、妻より先に愛人がいたか?これも、女を道具視していたかと怪しむ。
 まだしも鳩山兄の略奪愛のほうがまし。少なくとも、女性を道具視せず、恋をしているから。
 ”三丁目の夕日”の中で、「どうして、夕日がこんなに綺麗なのか?」という質問に、「みんなで見ているから」と少年が答える場面がある。
 男女の交わりも、お互い好き同士で、初めて幸福をもたらす。買春だの、金力での愛人だのをやっているような連中では、指導者の資格はゼロ。
 武士の犠牲というのは神話。時代に付いて行けず、おろおろしているうちに、放り出されただけ。
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冬水さん (kuranishi masako)
2009-06-24 15:34:02
 ご返事をいただきまして、ありがとうございました。
 個人のレベルであるならば、うるわしきラブストーりは人々から祝福を受けますが、為政者となりますと、それが、必ずしも良き為政者を判断する材料とはならないように思うのです。何故ならば、傾城という言葉があるように、玄宗皇帝と楊貴妃の事例を引くまでもなく、為政者の寵愛は、国を傾けることがあるからです。また、寵愛ゆえに忠臣を遠ざけたり、あるいは、外戚に権力を私物化されることもあります。政治家には、理性的で個人的な感情に流されない性格の方が適していると思うのですが・・・。
 なお、金正日体制とは、金正日個人の人物の良し悪しは別として、全体主義という体制自体に誤りがあるのではないでしょうか(トップが交代しても体制が変わらなければ何にもならない・・・)。
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人を愛さない、恋をしない人が・・ (冬水)
2009-06-25 11:44:31
 政治指導者になっても、意味がない。国民には災難となる。コイズミのように。
 そもそも、人は、平和で、食べていくのに、さほど、困らず、男女が恋をし、性的充足をしているなら、政治など、全く関心などなくなる。
 政治ができることは、戦争をせず、働けば、ちゃんと食べられるようにすることだけである。
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冬水さん (kuranishi masako)
2009-06-25 17:27:45
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 政治において必要な”愛”とは、個人的な恋愛ではなく、歴史や文化を含めた国や国民への愛情、あるいは、慈しみの心としての慈愛と言うものなのではないでしょうか。個人に向けられた感情とは異質なものなのではないかと思うのです。政治家の個人的な感情が政治に反映されるとしますと、それこそ、禍のもとであり、国民にとりましては、迷惑でさえあります。国や国民に対する愛情があればこそ、安全保障や福祉について真剣に政策を考えることができるのではないでしょうか。
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