比一家、入管に出頭の夫収容…妻は仮放免期間を延長(読売新聞) - goo ニュース
両親が不正入国者であったフィリピン人一家の処遇が、マスコミなどでも話題となっておりますが、この問題には、多くの矛盾が横たわっているように思えるのです。
第一に、法律の世界では、法は、不法行為から生じた権利を保護しないというクリーン・ハンドの原則があります。その理由は、一旦これを認めますと、不法行為や犯罪を行った者を、法が擁護してしまうことになるからです。言い換えますと、法自身が、自らに反した者を擁護するという自己矛盾に陥ってしまうのです。
第二に、もし、言語を基準にして、お子さんの滞在許可が認められたとしますと、反対に、日本語ができない人は、入国や滞在基準を満たさないということになります。しかしながら、両親は、日本語がしゃべれずに入国しておりますので、この主張にも、矛盾があります(両親は、家庭で一切フィリピン語をしゃべらなかったのでしょうか・・・)。
第三に、フィリピン人の両親は、お子さんだけを日本国に残す方針のようですが、この措置にも矛盾があります。何故ならば、多くの諸国では、家族が共に暮らせることを配慮して、家族を呼び寄せる権利を特別に認めているからです。つまり、逆の場合には、家族は離ればなれでもよい、と主張してるのですから、移民の家族保護の権利を自ら否定していることにもなります。
これらの矛盾点を考えますと、この問題は、同情論だけでは解決しないように思うのです。むしろ、問題を別な方面で拗らせてしまうことにもなりかねません。原則を忘れた安易な解決は、将来に禍根を残すのではないか、と心配するのです。
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両親が不正入国者であったフィリピン人一家の処遇が、マスコミなどでも話題となっておりますが、この問題には、多くの矛盾が横たわっているように思えるのです。
第一に、法律の世界では、法は、不法行為から生じた権利を保護しないというクリーン・ハンドの原則があります。その理由は、一旦これを認めますと、不法行為や犯罪を行った者を、法が擁護してしまうことになるからです。言い換えますと、法自身が、自らに反した者を擁護するという自己矛盾に陥ってしまうのです。
第二に、もし、言語を基準にして、お子さんの滞在許可が認められたとしますと、反対に、日本語ができない人は、入国や滞在基準を満たさないということになります。しかしながら、両親は、日本語がしゃべれずに入国しておりますので、この主張にも、矛盾があります(両親は、家庭で一切フィリピン語をしゃべらなかったのでしょうか・・・)。
第三に、フィリピン人の両親は、お子さんだけを日本国に残す方針のようですが、この措置にも矛盾があります。何故ならば、多くの諸国では、家族が共に暮らせることを配慮して、家族を呼び寄せる権利を特別に認めているからです。つまり、逆の場合には、家族は離ればなれでもよい、と主張してるのですから、移民の家族保護の権利を自ら否定していることにもなります。
これらの矛盾点を考えますと、この問題は、同情論だけでは解決しないように思うのです。むしろ、問題を別な方面で拗らせてしまうことにもなりかねません。原則を忘れた安易な解決は、将来に禍根を残すのではないか、と心配するのです。
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警察は何をしていたの? 入管は何をしていたの?
子供が中学校に行くまで知らなかったと言い訳できるのでしょうか。仕事をしないで税金を貰うのですか。
結果は普通の人にはお互いに不幸です。何か理由があるのでしょうが、表ざたにならない。
この責任は誰も追及しない不思議な国です。
もし、不法入国者であるにも拘わらず、市町村において住民登録がなされていたとしますと、蕨市側に何らかの問題がある可能性があります。蕨市議会では、法務省に善処を求める決議を行っているようですが、自治体側に不法入国者を支援する内部組織が存在していた可能性も否定しきれません。いずれ、調査が必要なように思うのです。
支援者の誰かが里親になればよい。看護師希望だそうだから、看護の専門学校を卒業すれば、就職して、日本人と結婚すればよい。永住権、さらに、国籍も得られる。
私は、移民に懐疑的だったが、最近は、やや、賛成の方向になった。
一つは、今、昭和22,23,24年生まれの団塊世代が退職している。一方、新しく、社会人になるものは、団塊世代の半分もいない。それなのに、就職に苦しんでいる。日本の内需経済の弱さに呆れている。
経済が縮んでもよいという人もいるが、やはり、医療、年金などの社会のミニマムが維持できないだろう。
日本の女性は、結婚や、出産に、これからも消極的と思う。
すると、ある程度は、移民も考慮せざるを得ない。少子化大臣など置いても、自分でひとり増やすだけだ。自民党は、少子化対策に積極的でない。
また、現実のほうが、進んでいる。暁星国際高校のことが報道されたが、私は、既に知っていた。私も、私学名門高校に息子をやったから。
日本の東大や京大に留学経験のある中国のエリートたちは、私学名門高校に子弟を入れてくる。彼らは、英語も日本語も習得して、入試に合格する。東大や京大、あるいは、国立の医学部を目指すわけだ。
彼らが医師として、日本で働いてくれることを歓迎する。望めば、日本国籍を与えてもよい。
不法滞在を特例で認めますと、日本国の法秩序が崩壊しますので、原則は貫くべきと思います。この問題は、何度も申しましたように、個人の問題でも、感情で解決すべき問題でもないのです。
医療関係者に移民が多いということは、日本国民の生命や健康を外国人に委ねる、ということになります。しかも、反日教育を行っている国からの移民となりますと、信頼性にも問題がありますので、相当に注意が必要とも言えましょう。時間のスケールが大きい中国人のことですから、いずれ、国家そのものが乗っ取られるとも限りませんので、まずは、自国民の教育に力を尽くすべきと思うのです。
そのうち、大挙して、行くようになる。ちゃんとした生活を保証できない日本など、彼らが忠誠を誓うはずもない。さらに、日本の失職した技術者が中国企業に雇用されている。年収も200万円ぐらい、アップだ。ノウハウが中国企業に流れ、やがては、サムソンの二の舞になる。
また、日本の農業に、中国人研修生が来ているが、彼らを、ちゃんと待遇しないから、帰国して、栽培技術を持っていく。もはや、人材の取り合いになる。
製造業での労働者、技術者の冷遇は、着実に製造業の没落になる。製造業を失えば、日本は食べて行く道はない。
グローバル経済を容認しながら、人材は移動させないなど不可能なのだ。優れた人材は、奪い合いになる。医師は、極めて重要な人材なのだ。それにたいして、こんな態度では、もはや化石のレベルだ。
日本国も、ソ連と同様に消滅するかも知れん。所詮、国家など、共同幻想にすぎないのだ。実際、中国の李鵬首相は、日本など、数十年経てば、消滅すると言い放った。嘘でもない。もっとも、中華人民共和国も消滅するかも知れんが。
しかし、この大地と、生きている人間は、幻想ではない。愛するなら、現実のものだ。ノリコに、どういう愛情を持てるかだ。
国家などという共同幻想を愛するなんて、土人にすぎない。
製造業の技術者や労働者を冷遇してはならないというご意見には、賛成いたします。ただし、人材については、基本原則としては、どの国も自国民の育成に努めるべきと思うのです。そういたませんと、常に、途上国の優秀な人材は流出し、いつまでたってもその国は貧困のままに留まるからです。また、移民の増加は、社会内部の分裂や治安悪化の原因ともなりますので、払うべき社会的なコストも高いのです。人の移動だけは、流動化できない分野であると思うのです。
論点は、ずれているようでずれてもいないのかもしれません。ここで論じられているのは、国家、民族、個人という、時にして親和し、時にして相反してしまう、三者の抜き差しならない大問題なのです。