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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

ミサイル基地先制攻撃の容認を

2012年04月17日 17時52分55秒 | 国際政治
「衛星」、5年計画の初期段階=失敗正当化か―北朝鮮(時事通信) - goo ニュース
 先日、”衛星ロケット打ち上げ”の名を借りた北朝鮮のミサイル実験は、幸いにして、失敗に終わったようです。ミサイル攻撃の性格を考慮しますと、鷹派の発言に聞こえるかもしれませんが、正当防衛の観点から、ミサイル基地先制攻撃を容認すべきではないかとと思うのです。

 先日のブログ記事でも、ミサイルは、攻撃する側が著しく優位となる武器であると述べました。攻撃を受ける側には、ミサイル攻撃に対抗する手段が充分には備わっておらず、攻撃を確実に防ぐことができないからです。盾と矛は、相殺し合う能力があれば均衡しますが、ミサイル攻撃の場合は、明らかに、矛の攻撃性が盾を上回ります。この観点からしますと、防衛側に対して、ミサイル攻撃に対応する手段を認めませんと、不公平となります。ミサイル発射以前、あるいは、発射直後の段階にあり(熱感知の瞬間…)、ミサイルが未だ相手国の領域内にあったとしても、首尾よく破壊することができれば、自国への着弾による被害を防ぐことができます。しかも、ミサイルが着弾すれば、多数の民間人の命も奪われますが、ミサイル基地の攻撃であれば、軍事施設への攻撃ですので、相手国の民間人を犠牲にすることはありません。

 相手国のミサイル基地への先制攻撃が容認され、防衛方針に組み込まれれば、移動式のミサイル基地にも対応できるように、それに対応した戦闘機の能力向上や高性能の衛星監視技術などの開発に着手することも出ます(あるいは、レーザーによる破壊か…)。日本国政府は、北朝鮮の脅威を機に、国際社会に対して、ミサイル基地先制攻撃の必要性を提起すべきなのではないでしょうか。

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コメント (19)
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