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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

米朝トップ会談のために生き返る”金総書記”?

2008年12月19日 13時41分07秒 | アジア
北朝鮮の金総書記は健在、政府も掌握=米軍司令官(トムソンロイター) - goo ニュース
 次期大統領のオバマ氏は、選挙キャンペーン中に、条件なしで北朝鮮とのトップ会談を行うと主張していました。ところで、オバマ政権の成立と総書記健康説との間には、関係があるように思うのです。

 何故ならば、かねてから北朝鮮が熱望してきた米朝トップ会談を開くには、どうしても”金総書記”なる人物が、北朝鮮に存在していなければならないからです。もし、現時点で、脳卒中の結果、執務不可能とということが明らかになれば、当然に、米朝会談は流れ、仕切り直しをしなければなりません。それどころか、北朝鮮を代表し、外国との交渉権を持つ人物も存在しなくなるのですから、北朝鮮にとりましては、何が何でも”金総書記”に生きていてもらわなければ困るはずなのです。この北朝鮮の状況を考えますと、影武者説もあながち否定できません。

 そもそも、21世紀にもなって、秘密主義が支配する独裁国家が存在していることに無理があり、周辺諸国は、北朝鮮の面子に拘り、他者を欺こうとする詐術的な手法に、常に振り回されることになります。この手法は、短期的には上手くいっても、長期的には信頼を失うだけです。近い将来に、”オバマ大統領”が訪朝し、会談の相手が、本物か偽物かを見破る日は来るのでしょうか?

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コメント (14)
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