万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

国籍法改正案―日本国滅亡の序曲か

2008年12月03日 16時35分08秒 | 日本政治
国籍法改正案が5日成立へ 外国人女性の子の国籍取得(共同通信) - goo ニュース
 国籍法改正案については、その内容を知る国民の間から、再三にわたって懸念と反対の声が挙がりました。しかしながら、この法案は、今月5日に参議院を通過し、成立をみる瀬戸際にあります。

 もし、この法案が可決されるとしますと、その災いは、繰り返すまでもなく、安全保障、治安、社会保障、雇用、伝統・文化、家族制度など、様々な分野に及びます。しかも、認知ビジネスや制度の悪用が行われますと、国家の重要な枠組みである”国民”が大きく変化する可能性があるのですから、亡国の法案と言えましょう。それにも拘わらず、付帯決議を付けたとはいえ、参議院で通すとなりますと、国民に対する背信行為と言わざるを得ません。与野党とも、選挙の時には”国民の皆さんの声を国政に”と連呼しながら、肝心なところでは、国民の声を無視しようとしているのです。国民の幸福を慮る政治家は、日本国には存在していないのでしょうか。

 国会は、国民に対して統治責任も説明責任も負っており、国民に不利益を与え、また、国民が納得できない法案は、成立させるべきではありません。もし、政治家が、この法案が、日本国が自らの首を真綿で絞めるような法案であることを知りながら賛成するとしますと、”売国奴”あるいは”詐欺師”の謗りは逃れなれないことになりましょう。何か、破壊に喜々とし、他人の不幸を喜ぶ底知れぬ悪の本質を見たような気がして、背筋が寒くなります。

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コメント (34)
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