草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

さくらそうの花2014年-2

2014-04-22 | さくらそうの花
我が家のあたりでは、さくらそう(日本桜草)が咲いてからしばらく雨が降りませんでしたが、先週末からは一転して雨の日が多くなり、咲き進んできた鉢を玄関の中に取り込んでいます。

少し時間があったので、デジカメと三脚を持ち出して撮影してみました。


10年くらい前に'金子紫'という名札を付けられていた苗を購入したものです。
'宇宙'に似ていますが、それよりも裏の色が濃くなることが多く(特に花弁の先端付近)、異名同品ということは無いと思います。

この品種名が記載されている資料はあるものの、写真や画像を見たことが無いので、合っているのかどうかは不明です。


各花茎の花数が少なめですが、それなりに揃って咲いてくれたので、鉢も含めて全体を撮ってみました。

以下の品種は花茎の長さにばらつきがあったり、茎が倒れていたり、4芽植えで3芽しか咲いていなかったりと、草姿が良くないので花だけを撮りました。


'桃の里'
前にもアップしましたが、何度見ても美しく澄んだ色に見惚れてしまいます。


'御殿桜'
淡い桃色(鴇色・朱鷺色)の花ですが、咲き始めてから日にちが経つにつれて色が濃くなります。
花茎が長く伸びて倒れやすいのと、我が家では根腐れが起こりやすいのが残念です。


'春湖'
これも淡い色が綺麗な品種ですが、私は根腐れさせてしまうことが多く、今年は1芽しか咲いてくれませんでした。
なぜかこの品種は我が家では葉が早く枯れることが少なからずあり、今年も既に早くに出た小さな葉は黄色くなってきました。


昨年知人から譲って頂いたもので、揃って咲かせるのが難しいとは見聞きしていたのですが、その通りで4芽とも見た目は大きくなっていたにも関わらず1芽しか咲いてくれず・・・


'思いの儘'
同じ方にお願いして分けて頂いた品種で、性質が弱い(芽が大きくなり難い)そうなので、私が無事に育てられるのか心配ですが、できる限りの努力はしてみます。


'桜鼠'
これも同じ方から頂いた品種で、薄紫色と桃色が混ざったような、何と表現したら良いのか難しい(それと同時に撮影も難しい)花色に見えます。

私は初めて見る品種で、とても大きな花で驚きました。(ある資料によると花径60mmとか)
ゆっくりと時間をかけて眺めていたい美しい花という印象を私は持ちました。
よく咲いてくれた鉢を前に置いて一日中ぼ~っと眺めていられたら、さぞ幸せなことだろうと思います。

小輪~中輪の花が好きな私ですが、本当に美しい品種というのは花の大きさの好みに関わらず、心から美しいと感じられるものだと改めて思いました。


下から見上げるような構図でも撮ってみました。
しかし、こうして無理な姿勢で見ずに自然に横から見た方がより美しいものかもしれません。
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さくらそうの栽培上の性質

2014-04-22 | さくらそうに関するあれこれ
我が家でさくらそう(日本桜草)を育て始めて、まだ栽培品種数が少なかった頃は小さな芽も全て植えていましたが、品種数を増やすにつれて置き場所に余裕が無くなってからは、栽培できる数の芽だけを植え付けています。
それでも開花が見込めそうな大きさの芽を捨てるのは忍びなく、とりあえずポットや使い古しのプラ鉢に植えておいて、欲しいと仰る方に差し上げたりしています。

開花時期には少しですが鉢を道路から見える場所に並べていることもあって、何年か続けて見に来て下さる方もおられます。
私が水やりや施肥をしたり、花を眺めたりしているときに来られた方とはお話させて頂くこともあるのですが、次の年には咲かなくなってしまった、あるいはすっかり枯れて無くなってしまった、という方も少なからずおられます。

私の方では年によって数に差はあれど余剰苗が生じるので、毎年開花苗を貰いに来て頂いても一向に構わないのですが、やはり育てていて咲かなくなってしまう、枯れてしまうとなると、躊躇されたり、栽培が難しい植物と考えられて止めてしまうという方が多いようです。

私は野生種も好きなので、少しずつ集めて栽培していて気付いたことですが、野生種だけを比べても性質の強弱、栽培の難しさにはかなりの差があります。
原種からしてそうなのですから、園芸品種にも丈夫で育てやすいものと弱くて育てにくいものが存在するのは当然のことなのかもしれない、と考えるようになりました。

既存の品種をどうにかして性質を変えることは不可能ですが、実生で育種する過程では栽培容易なものを選抜することは可能だろうと思います。
どんなに美しい花が咲いても、性質が弱くて咲かせるのが難しいのでは栽培に苦労することになってしまいますから、栽培容易であるかどうか、というのは新品種を育成する上で重要なポイントになると考えています。
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