秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(彼女に寄せて・前編)

2011年10月07日 | Weblog
10月2日日曜日。
私の大切な友人の、誕生日だった。六年前から、歳を重ねない彼女のお墓参りに
出掛けて行った。

この日は、いつもなら、前日に行われたジャズフェスタの片付けの日。

が…最近の私は、
自分中心に、計画をたて、私のやりたい事を、心のままに、やるようになった。
だから、片付けは、欠席…
たまっていた、野暮用もいっぱいあった。それをしてから、お墓参りに、出掛けた。

お彼岸に、訪ねる時間がなくて、四人のお墓参りを、そのままにしていた。

主人を育ててくれたお義父さんと、主人のお母さん。
音楽馬鹿の友人と、そして、
彼女。

松山千春が、大好きで、
高校野球が、大好きで、
缶コーヒーは、絶対にジョージアで
ビールは、スーパードライ!

六年前の1月の雪の朝。
大学病院の部屋で、痛みを口にすることなく、歯を食いしばりながら
ささやかに終焉を、迎えた。
彼女らしかった。

彼女と出会ったのは、地元の定時制高校。
私より二歳年上。
彼女は学年の、リーダー的存在で、髪はロングの少々ウェーブ。
セーラー服のスカートは、膝下5センチ
ソックスは、絶対に白ではなく、
いつもストライプの、派手な色だった。

肩で風切る、姐御肌。
鮮明に覚えているのは、高校に入学した夏。
プールの掃除に、全校生徒※30人余り
で行った、掃除の時間。
真面目に、頑張る私達下級生を尻目に、彼女達グループは、Tシャツに短パン姿で
水を掛け合いながら、プールサイドを、駆け回っていた。

彼女は、上級生の男子の背中を押して、いきなりプールの中に、突き落とした。
歓声が上がったと、同時に、彼女もその男子に、腕を捕まれて、
勢いよくプールの中に、真っ逆さま!

あの光景は、
真面目女子だった私には、超ショッキングな出来事だった。

二人の服は、
全身水びたし!

彼は、マンガの主人公に出てくるような、
背の高い、美男子だった。

姐御肌の彼女のグループは、
なぜか、私を大切にしてくれた。
賄賂を送った記憶もないが、なぜか、大切に扱ってくれた…

彼女の両親は、
夏の間、剣山の頂上の、民宿を、営んでいた。
祖谷バスが、見の越に近ずいてくると、右手側剣山頂上に、その民宿は、見えてくる。

私の当時の夏の想い出が、
ギュウギュウに、詰まった場所だ。

もう一度 彼女と
登りたかったけど…
いつも、見の越までになってしまった。
彼女の身体は、強い薬の副作用で、骨が脆くなってしまっていた…
初めての症状は
ある夏の日だった
































コメント
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